過剰な自尊心
失敗やアテ外れを「自己の存在」すら否定する
勢いに発展させる「過剰な自尊心」の正体は?
「尊と卑」のイメージがモロ直球。「自と他」
の区切りにより、自分自身以外は「運」さえ
格付けの比較対象になった人間にとっては、
当然、頼る価値は「自らのみ」となる。さらに
その「自ら」は「他」とは一線を画するから
正に「いずれ消え失せる虚無の存在」となる。
「虚無」に「価値や意味」を持たせるためには
かなりの金銀宝飾、鳴り物ドンチャン、果ては
完全無欠、パーフェクトゲーム以外は拒否し、
絶対に認められない、もし認めたら「自ら」は
「虚無の上に卑しい」惨めな存在「無」になる
という「恐怖」が原因と思われる。
ちなみに、これがニーチェさんの「深淵を覗く
とき、深淵もコチラを覗いている」じゃないか
と思う。そういう屈折した精神を推し量る内に
自身も心を病んでしまうような。
「我」は永遠無限、不滅の世界の一部=「分」の
一部=「自の分」。世界と自身は密に絡まった
「羅」の関係である事実を知っていれば「そこ
まで悩む必要無し!」でOKだろう。