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1 暗殺者と少女

 初投稿になります!

 少しグロいかもしれませんが、楽しんで読んでくれると幸いです!

 夜の帳が降り、街灯もなく真っ暗な路地裏。その暗闇の中には2人の人間が立っていた。

 1人は黒のローブを着て体を隠し、顔も黒の薄気味悪い笑みを浮かべている仮面を着け隠している男性。

 1人は同じく黒のローブを着て体を隠し、黒の不機嫌そうな表情を浮かべている仮面を着けている少女。

 見るからに怪しい2人は体を寄せながらコソコソと話している。


「それで、暗殺対象は黒か?」

「うん。真っ黒。一般人の殺人、強姦、人身売買」

「そうか。依頼通りだな。さっさと殺ってくるから、お前は……」

「ん」


 男が立ち上がると、少女は男の背に抱きついた。男は慣れていない背中への温もりに若干戸惑ったが、深呼吸してゆっくりと話し出す。


「……付いてくるのか? 危険だぞ?」

「1人の方が危険。私が殺されても良い?」

「ダメに決まってるだろ。俺の理念に反する」

「……と言ってるけど、心の中ではーーむぐっ」

「行くぞ。舌を噛むから口を閉じておけ」


 突然、男が全力で走り出し、何かを言おうとした少女は舌を噛んだ。少女の顔は不機嫌そうな表情の仮面で見えないが、その仮面通り不機嫌になっているのか、背中をバシバシと叩いていた。それでも男は何事もないように走り続ける。


(何でこんな依頼受けちまったかな。受けなかったらこの少女はいなくて、俺は普段と変わらない生活をしてたんだが……いや、まぁ、役には立つんだが……)


 男はそう考えながら、依頼を受けた3日前の事をゆっくりと思い出した。

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