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こちら異世界派出所前。  作者: caem
season 3【秋】忌々しい。 美味しいモノが待っている。
50/63

第8話 でぃーずにぃぃぃ……

真剣に読むと後悔します。

(^_^;)


「やっぱりそっちのほうが似合いますねぇ。ハハッ☆」


「……っちゅーか、裸だったからな」


「その時点で捕まっているというーー、なるほど(アウト)


「よく知らねえが……、アンタが大将だったんだな」


「ぐわっぐわっ! 御膳の前だ、控えおろう!!」


 とある隠れ家に集う面々の会話についていけない。

 五人揃えば、立派なshowが成立するだろう。


 向こう(・・・)で何度か訪れたことがあった。

 それは確かーー、最後に。


 エレクトリックなパレードなヤツを利用して何人かお持ち帰り(・・・・・)したことがあったからだった。


「でぃーずにぃぃぃ……」


 ふとトオルは呟いてしまった。


 現実にはあり得ない。

 ただここは異世界だ、納得せざるを得ない。

 下手なことは言えない。


「うむ、やはりこの姿が落ち着くな!」


 グレイタイプの宇宙人に見えた彼の姿はやがて変貌を遂げた。

 そこにはまるで数世紀に及ぶほど経験値を蓄えたーー、導師のように。

 

「YOH☆DAさま。どうぞーー、これを」


 大熊猫(ジャイアントパンダ)のプーンは(ひざまず)き懐から取り出す。

 恭しく差し出された。


 見た目はただの棒切れにしか過ぎない。

 だが彼が握った瞬間、それは煌々と光輝く。

 ヴオン、ヴオンと、切り裂いた。


 軽く振っただけで今まで嗅いだことのない強烈な匂いとーー。

 どこかで聞いたことのある極め台詞をトオルは思い出していた。


 「たしか……フォースと共にあれだっけか?」


 その予感はまもなくーー、的中しないで欲しかった。

 そしてそれ(・・)以前に、えいえいおーという狼煙があがる。

 

「先ずは忌々しい……あいつら(・・・・)を屈伏させる!!」


「「「「 御意(ラジャー)!!」」」」


 いまだかつてない、㌧でもない戦いが始まるだろう。

 正直関わりたくない。 勝手にしやがれ。

 ただこっそり、誰にも気付かれずに和凛を牢獄から助け出そうとしていた。


「トオルちゃん? 行くわよっ!!」


「ぐえっ!?」


 襟元に強烈な握力ーー、逃れられない。

 エレクトリックなパレードに付き合わされる。

 またあのぐるぐるまわるーー、瞬間移動(テレポート)による吐き気。

 何も口にしていなかったせいか、辿り着いてわずかに胃液だけがキラキラと。




 (U´・ェ・) (^ω^U) ( ノ;_ _)ノ




「ン? おいトオル、何してんだ??」


「いや、まぁ……色々ありまして……」


「ようやく来たな……ぶち殺してやる!」


「ちょいと落ち着きなさいな、先ずは俺からね」


「いーや、タカ。 一番手は譲れないぜ?」


「ちょ……アンタらには、そんなに気張る理由はないだろ!!」


「よーし、じゃあ、じゃんけんで決めようぜ!」


 あいこでしょ、あいこでしょ、あいこでしょ。

 あいこでしょ、あいこでしょ、あいこでしょ。


 いつまで経っても決着がつかない。

 明らかに分が悪いーー、3VS5だ。

 召還された湾岸署の屋上に設置されている特別リングで。

 じつにのんびりしているようにもみえていた。


「最初はグー、じゃんけんほいっ! ……よっしゃあああああ!!」


 どこからでもかかってこい、と。

 勢いよく食ってかかる。


「ユージ! 油断すんなよ!?」


 誰に言っているんだ。

 まるでヒーローのように愛用のサングラスを観客席に投げる。

 その姿を楽しみにしている観客からも黄色い声が飛び交っていた。


「モテモテなんだよねーー、いつも。俺ってヤツぁさぁ?」


「なんかムカつく……()ッちゃって良いッすか?」


「じゃあ任せるよ、ハハッ☆」


 カーーーンと鳴り響く。

 第一ラウンドはトオルに所縁のある宿敵と、先輩ユージによる試合だった。


「当たらなければどうということはない」


 傍観者であれば良いと、情けないがそれで良かった。

 あとは任せよう。

 いざとなれば逃げるだけだ。


「「「「「うおおおおおおお!!!!」」」」」


 ただ歓声が痛かった。

 もうすぐまたーー、どうしても避けられないバトルが始まる。

ノリを楽しんでください(爆)

決して通報しないように……。

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