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棺の中の悦楽

もっと夢のある話をしようよ。


初対面で君は無邪気に俺を急かしたね。


ここは遊園地だから、楽しい話をするのは当然のことだ。


けれど、猿轡を咬まされ、棺に納まっている君が楽しめる話を俺は知らないかもしれない。


そういえば、俺の一族は今の君のように棺に入れられマリアナ海溝に捨てられたのだ。


安心したまえ、俺はそんなに薄情な奴じゃない。そんなことするはずないじゃないか。暫く手元に置いておくよ。妻が嫉妬するまでね。


お友達が気になるかい? 心配せずとも銘々楽しみを見つけているさ。


この地下室に来たのは君で何人目だろう。地に足をつけて帰った者はいない。ここに来れば、地に足をつけるのが、いかに大事なことかわかってもらえるだろうね。


そんなにたくさん息を吸うなよ。過呼吸になっちゃうよ。


あまり緊張するのはよくない。もっと寛いでくれ。自分の家に居るみたいに。


手慰みに、この遊園地の由来をお教えしよう。


君の望むまま、さあ、夢のある話を始めよう。

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