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ひとりのゆうぐれ

作者: 破風未来

なんにもつらいことなんてないはずなのに

なみだ、こぼれる帰り道

なんにもせつないことなんてないはずなのに

きゅっと、しめつける胸の奥


なにが そんなにつらいのか

いっこうにわからない夕暮れの空


なにがそんなにせつないのか

心にしかわからないふしぎな謎


くらくなってく帰り道

かえれば家族がまっている

朝が来たら仲間にあえる

過去と未来にはたくさんの人が

さまざまなひとがぼくのまわりに


だけどいまはひとりぼっち


このひろいひろい夕暮れの世界に

ひとりぼくはのこされている

さっきまでの騒がしい世界がうそのよう

まっている家族の存在もうそのよう

このうすぼんやりした世界にかきけされて

ぼくはなにも信じられない

ぼくはたったひとりで

ひとりぼっちで

帰り道をあるくだけ


楽しかったはずの思い出が

ぼくの胸を苦しくさせるのは何故

過去のなんでもない日常に

しみじみと込み上げてくるこの気持ちは何


ぼくは


ああわかってるわかってる

帰れないのはわかってる

戻れないのもわかってる

もう会えないことも

わかってるさもう大人なんだ

子供じゃないんだ

そうさ、もう

もう…


このままうすぼんやりした夕暮れの帰り道から

あのころにかえれないかな、なんて

想像してみただけさ

願ってなんかいない

想像してみただけさ

決して願ってなんかない

ぼくには願えない

だってほらそこに

ぼくの家の光がみえるから


なみだをふこう

むねをはろう

ないたところで

もどれないこと

しってるから












中学校のころはケータイなんてもっていけなかったから

友達とわかれたあとはいつもひとりでかえってた

なにをするでもなく帰るみちのりは

さっきまでの騒がしい笑い声に比例するようにさみしかった

そんな経験をもとにかきました!

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