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ファイル16 まずは廊下の右角の奥を調べる事にしたのだが・・・

 話的にはあんまり進んでいないですね。

 と言うか何してんだ主人公達・・・。

 北川さんと小川さんが同行する事になり、美少女率が増えたのは確かだが、戦力としては北川さん達が持っている銃は既に弾切れとの事で、俺達が所持している予備の弾の詰まったマガジンを1つ渡す事になった。

 まぁ、これで北川さん達の銃も再び使用できるので戦力アップと言えば戦力アップだけどさ。ちなみに俺がトイレの中に何か使えるものとかはないのか?と尋ねたら北川さんがないと答えてくれたが、部長達には何故かジト目で見られた。何故だ・・・?

 とは言え何時までもトイレの前にいても事態は全然、進まないので俺達は奥へと続いている生命進化推進興業所の廊下を進む事にした。

 北川さん達の言によれば奥に一階へと上がる階段があり、トイレから少し行ったところに奥へと続く通りとは別に曲がり廊下もあるそうである。もっともその曲がり廊下の先はシャッターが降りており、その先へは進む事が出来ないらしい。となれば一階へと上がる階段へと続く廊下を行くしかないのだが、そうすんなりと階段までたどり着けないと俺は思うのだが・・・。

 

 北川さん達の言う通り、トイレから数歩歩くと奥へと続く廊下とは別に右側にも廊下が続いている。左側の壁に身体をくっつける程に寄って、右側の奥へと続く廊下の先にゾンビがいないか見える範囲でもいいので、確認しようとゆっくりと歩を進めて右側の奥へと続く廊下の先を目視した。

 どうやら見た限りゾンビはいない様である。

 ならば次に右側の奥へと続く廊下の曲がり口ギリギリまで近づくと、この生命進化推進興業所で奥へと進もうとした時に必ずした様に、しゃがみ込んで鏡を出して右側の廊下の奥を映して見た。

 そこにはこの生命進化推進興業所の職員と思われるスーツ姿のゾンビが一体立っていた。北川さん達が見た時はいなかったのだから、その後で来たのだろう。

 

 「・・・部長、奥にゾンビが一体います。」

 「そう、今の段階では気づかれていないのなら無視してもいいんだけど、ほっといて後々、面倒な事になっても困るからここで倒しておきましょうか。」

 「どうやってやっけるんですか?また水をぶっ掛けて電流でバチバチと弱らせてから止めですか?」

 「まぁ、それが無難でしょうね。と言う訳で真心、愛、天道、準備するわよ。」


 部長の支持を受けて俺達は「「「はい」」」と返事をした。俺達のノリについていけていない北川さんと小川さんに、部長が鏡を渡しながら、俺がしていた様にしてゾンビの様子を監視して何かあったら俺達に告げて欲しいと頼んでいた。

 北川さんと小川さんは部長の指示に頷いて北川さんが鏡を持ってゾンビを映して監視し始めた。


 俺達はガレージに戻ってバケツを手に取って水道で水を満杯に入れて、ペットボトル1本にも水を入れていると、部長が声を掛けてきた。


 「天道、丁度いいからその道具箱も持っていってくれるかしら。」


 そう言って荷車に乗っている道具箱を指差した。


 「良いですけど、どうするんですかその道具箱?」

 「道具箱自体、中に色々と入っているから使えそうだし、何よりそれ自体そこそこの重さがあるから、私達がこれから倒そうとしている通路のゾンビの頭部あたりを狙って投げつけて欲しいのよ。か弱い美少女の私達が投げるより、男であるお前が投げた方が威力があると思うから、うまくいけばゾンビが倒れるかもしれないでしょ。その隙を付いて今までの方に水をぶっ掛けて電流を流して弱らせてから止めを刺すと言う訳

。理解したかしら?」

 「あっはい。」


 部長の説明に俺は納得したので、俺は了承の返事を返した。それにしても部長、自分も含めて真心や愛ちゃん、北川さんや小川さんも美少女と認識してるんですね。間違ってはいないので何も言わないけど・・・。

 それにか弱いって言うけれど部長の場合は単に貧弱なだけだし、真心や愛ちゃん、それに北川さんや小川さんもか弱いって感じには見えないんだよね・・・口が裂けても言えないけど・・・。

 

 そんな事を考えながらバケツを左手に持ち、道具箱を右手に抱える様にして持った。ペットボトルは部長が持ってくれた。

 愛ちゃんや真心は既にバッテリーを北川さん達が待機しているところに持ってきており、北川さん達も何も異常は内容だった。


 「では天道、頼むわね。」


 部長に言われて俺は道具箱を持ちながら、右の廊下を少し進んでゾンビに近づいた。幸いゾンビはこっちに気づいていないので、俺は余裕を持って道具箱を投げる構えをして、ボールを投げる様に勢いをつけてゾンビの頭部めがけて道具箱を投げつけた。

 見事、道具箱はゾンビの頭部に直撃し、ゾンビはバランスを崩して倒れた。それを見て俺は真心から水の入ったバケツを受け取り、ゾンビに水をぶっ掛け、次に蓋の空いている水の入っているペットボトルを受け取って俺達とゾンビの間に水をばらまいて、そこに放電したバッテリーのコードを入れると、電流が放電してゾンビは感電した。

 しばらくしてコードを水から離すと、ゾンビはまだ動いてはいたが、電流に加え、道具箱のダメージもあるのか、起き上がる気配がない。

 俺は鉄パイプを握りしめて、倒れているゾンビに足早に近づいてそのままゾンビの頭部に鉄パイプを振り下ろし、頭部を粉砕して止めを刺した。

 

 止めを刺した後、スーツ姿のゾンビだったので、ひょっとしたら何か持っていないかと調べてみたけど、何処かの鍵とかカードなどは持っていなかった。ついでに言うならば予備の銃とか弾丸も持っていなかった。

 もっとも財布を調べた時、鍵とかカードは一切なかったが、お札入れを見ると福沢さん・・・・が結構入っており、盗りたい衝動に駆られたのだが、何とかそれを抑えようとした時に、真心や愛ちゃんがお札入れの福沢さんに気付き、どうするかと部長に指示を仰ぐと、何とびっくり「貰っておきなさいな。」と言うトンでも返答が返ってきた。

 部長曰く、「理性のないゾンビになった挙句に完全な死体となったのだから金なんていらないでしょう。それにこんな事に巻き込んでくれた生命進化推進興業所に対しての迷惑料と慰謝料よ」との事。

 真心が財布から金を抜き取り、俺達に平等に分け、部長も愛ちゃんも、そして北川さんと小川さんすらもバツが悪そうにしつつもしっかりと受け取った。

 ・・・・この光景に案外、俺よりも彼女達の方が神経が図太いのかもしれないと思わざるを得なかった。


 そんなどうでもいいやり取りをした後、廊下の奥を少し進んでみると北川さん達の言う通り、シャッターが降りており、その先へは進む事が出来ない状態だった。

 一応、どういうモノなかとシャッターの前まで行って叩いたりして調べてみると、思ったよりもシャッターは厚い感じだった。

 それから周りを見渡してみると、右のシャッター降りているすぐ横の壁に操作する用と思われるスイッチが設置されている。

 それも調べてみるとシンプルにON、OHのボタンがあり、今はOHの部分が灯火している。その下に鍵穴がある。

 ONのスイッチを押しても何の反応もないので、恐らく専用の鍵を挿さないとスイッチを起動させれないないのだろう。

 そんなモノ、俺達が持っているわけもなく、これ以上、先へ進む事は無理なので戻って、一階へと続く階段がある方へと向かう事にした。


 俺はこのシャッターの様子を見、そして北川さん達の話を聞いて、今の生命進化推進興業所内はこんな感じで、施設内を調べるのにしても入るのにも一苦労なのだろうなと思ったが、それは間違いなく正解だった。

 でもその思いが当たっても全然嬉しくない。

思ったよりも早く次の話が投稿できた事に自分でもびっくりです。

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