たぶん、書きたいから書いてる。
夜の次は朝。地球がまわる限りそうらしい。何事も単発で起こり得ない。因果がある。良くも悪くも、あらゆるものは連なって存在している。
見た星を、ある人は詩にしたり写真に残したり、レジンで再現したり。どうして芸術作品として残すのか。それは、個々人に訊かないと分かりません。
分からないけど、作ってる人の瞳は輝いています。楽しそう。きっと、作品を作る人は、何気ない日常変化に敏感で、それを他者と共有して愉しんでいる。
それが、本来の純粋な創作なのだろうと私は思っています。評価を追い求めるあまり、苦しんだり感性とは違う作品を書いて摩耗してしまったり。
最悪なのは、書けなくなること。書くのが苦痛に感じることです。『書きたい』と思う気持ちが湯水のように湧き出る人が羨ましい。感性がケタ違いに若い。
これからAIによって、完璧に近い小説が出てくるかもしれません。しかし、私は愚直に一から書いていきます。
確かにAI執筆なら、思いもがけない展開や平均的な小説……強いて言うなら私より遥かに上手い文章を一瞬で生成してしまいます。
それでも、「書きたい衝動」は抑えられないんです。書きたいから、という理由でAIにはなるべく触れていません。
文体を見ただけで『あ!この作家さんだ!』と分かってもらえる。
そんな作家に、成りたい。