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戦乙女セーラ  作者: 城弾
19/49

EPISODE19「家族」

 5月の終わりごろの日曜日。まだ午前中。


 疾走するキャロル・バイクモード。当然ながら乗っているのは高岩清良。

 極力変身時間を短くする。そして目立たせぬため移動に飛翔能力のあるフェアリーフォームにならなくて済むように、キャロルはこの姿をとる。

 太古の昔は翼の生えた天馬。姿は違えど戦乙女の足となっていたのには違いがない。


 追っているのは車の屋根から屋根を移っているサルの意匠のアマッドネス。

 仮の名としてモンキーアマッドネスと呼ぶ。

 その身軽さで飛び移り続け、清良に攻撃チャンスを与えない。


 だが清良の戦い方が変わった。

 個対個ではなく組織がかりである。

 その証拠というか封鎖をかけられて、車の流れ自体がモンキーの意図せぬ方向に誘導されている。


 その行く先に林が見える。

 得意の立体戦闘でセーラを倒す。あるいは逃げ切ると決めたモンキーはそこでの決着を選択した。

 むろんこれは薫子の差し金で、警察が検問などで封鎖をかけている。

 まんまと戦場へと誘導された。












EPISODE19「家族」











 林に飛び込むモンキーアマッドネス。

 それを追って無造作に突っ込んでいくバイクを駆る清良。

「頼んだわよ。相棒」

「相棒って言うなぁぁぁぁっ!」

 走るバイクと地に立つ人の間で瞬時にそのやり取りだから、薫子も並大抵ではない。

 それを閉じ込めるかのようにパトカーが取り囲む。これは他の封鎖から駆けつけてきたため遅くなった。

 故に中に清良たちが飛び込んだのを見ていない。

 見ていたなら当然それを静止する。そうならないようにタイミングを見計らって薫子が連絡した。

 ここまで何度か協力してアマッドネスを退治している。

 だいぶ息が合ってきた。


「さてと」

 彼女は清良だけに闘いを任せるつもりは毛頭ない。

 覆面車にのせていた「武器」を取り出した。


 音もなく走り、そして止まるキャロル・バイクモード。

 本来はこれでいけるが、騒音をまかないバイクはない。

 偽装のため普段はあえてノイズをばら撒いて走る。

 ここでは偽装が無用だったので、静かに走り止る。清良はひらりと飛び降りる。

 格好をつけているわけではない。のろのろしていたら襲われるからという理由。

「頼むぞ」

「お任せください」

 これは変身中に襲われることを念頭においてある。

 一番の無防備。そこを襲われてはたまらない。

 だから従者に守りを任せる。

 キャロルはバイクの姿から天馬の姿へと変わる。これこそが彼女の本来の姿。

 そして威圧か牽制。あるいは探索で首を動かしている。

 その間に清良は「儀式」に取り掛かる。

 脚を七三に開き、右手を天に。左手を地に向ける。その刹那。

「きしゃーっっっっ」

 奇声を上げてモンキーアマッドネスが頭上からロッドを振り下ろしてきた。

 しかしそのための天馬姿。キャロルが跳躍してモンキーアマッドネスを突き飛ばす。

「このやろう」

 「変身ポーズ」はスイッチである。

 しかし戦う心積もりが出来れば、瞬時に切り替わることができる。

 皮肉にも襲われたことで、瞬間的に戦乙女セーラへと変身した清良である。


「けけーっっっ」

 サルの能力だけに俊敏性が並大抵ではない。

 バックジャンプをしたかと思えば、そこからいきなり前へ跳びセーラに襲い掛かる。だが


「キャストオフ」


 瞬時にセーラー服を模した「布の鎧」を吹っ飛ばす。

 その「破片」がモンキーに命中して怯ませる。

 この隙にセーラは右手のガントレットを叩く。


「超変身」


 変身直後のセーラー服姿が便宜上エンジェルフォームと呼ばれている。

 これは防御重視の形態。また特殊能力として衣類を自在に変化させられる。

 続いたのがヴァルキリアフォームと呼ばれる運動性能重視の形態。

 そのイメージで女子体操着姿なのである。

 エンジェルフォームと違い、着衣の部分だけしかガードされていないのだが、その分の「魔力」が攻撃に回っている。

 またバランスがよいが、言い換えれば特化した部分がない。

 そしてセーラはその特化した形態へのチェンジをなそうとしていた。

 瞬間的に体操服が散り散りになり、レオタードとして再構成される。

 新体操の選手を連想させるこの姿は、フェアリーフォームと呼ばれている。

 攻撃力。防御力を犠牲にはするが、すべての形態でもっとも速く、そして俊敏な姿であった。

 身の軽い相手に対抗するにはこれしかない。


 薫子は長い包みを手にして林の中を走る。


 フェアリーフォームは他のフォームにはない飛翔能力がある。

 しかしこの雑木林では樹木が邪魔で飛行に難がある。

 結局は枝から枝へとモンキーアマッドネスとの鬼ごっこだ。

 身軽さでは一番だけに遅れは取らないものの、つかまえるのはさすがに骨だった。


 モンキーが跳ぶ。そこへ目掛けてセーラも跳ぶ。しかしそのときには既にモンキーも次の枝へと飛んでいる。

 狙いは二通り。

 セーラがミスした瞬間に逃げるか。あるいは攻撃を仕掛ける。


 そんな鬼ごっこが延々と続く中、薫子が現場に到着した。状況を把握する。

 跳んでくるモンキー。それを追うセーラ。ちょうど一直線。

 薫子はさらに確認する。この延長線上にある樹木を。

 ちょうど「通り道」にある木。そしてそこから飛び移る枝が前方にしかない木。

 薫子はそこに狙いを絞った。


「このぉ。待ちなさいよ」

 時間が経ち、セーラは既に女性精神へと変わっていた。

 枝から枝へと跳びはねるモンキーアマッドネス。セーラを振り切ろうと試みるが食らいついている。

 逃走を諦めたか飛び移った枝で反動をつけてセーラに向かってジャンプ。

 同時に隠していたロッドを取り出して、2メーターまで伸ばした。

「ききーっっ」

 両手で持ち突きを見舞う。

「おっと」

 防御力の弱いフェアリーではあるが、ひらりとかわして直撃を避ける。

 そのままモンキーとの間合いを詰めて、手にしたクラブの「射程距離」に。

 ジャブのように繰り出すが、これをロッドで受け流して防御するモンキー。

「如意棒のつもり?」

 孫悟空のそれである。

 ふたたび逃走を開始するモンキー。留まっていると警官隊に囲まれる。林の中に突入したものたちもいるのだ。

 銃弾は通じないといえど撃たれたくはない。枝から枝へと逃げ出す。

 ところが飛び移ったはずの枝が砕け散った。自分で砕いたわけではない。薫子が狙撃したのだ。

 素早く動くモンキーを撃つのは至難の技でも、止まっている枝ならさほどでもない。

 これにはキャロルのアシストもある。

 彼女が状況を伝えたために薫子に現状が伝わり、そして先回りしてモンキーの飛び移る枝を予測して狙撃できた。

 哀れモンキーは空中の落とし穴にはまり地面に落下。したたかに体を打ち付けて動きが止まる。

 そこを目掛けてセーラ・フェアリーフォームが蹴りを見舞う。寸前でヴァルキリアフォームになる。


「ヴァルキリィィィィィッキィィィィックゥゥゥッ」


「きゃきゃーっっっっ」

 まともに食らったモンキーは爆発四散。若い女へと再生される。

「やったわね」

 薫子が親指を突きたてて「首尾は上々」とばかしにサムズアップ。

「はい」

 すっかり女の子モードになったセーラは、頼れる助っ人に花のような笑顔で答えた。


 爆発音を聞きつけて警官が集まってきた。

 セーラはふたたびフェアリーフォームになると、天高く飛び上がって行った。

 林の中だ。木々や枝が視界を遮り、あっと言う間にセーラを追う事は出来なくなっていた。


……だったのだが、セーラが薫子の前に現れた。

 一応は服を変えている。ピンクのブラウスと赤いプリーツスカートだ。

 薫子を撒こうとしたときに困ったので、今では髪を留めるためのゴムも持ち歩いている。

 それでショートツインにしていた。

「お疲れ様。後は私たちが始末しておくわよ」

「あの……お姉さま。ここ、どこなんでしょう?」

 無我夢中でモンキーを追ってきたのである。どこを走っていたかはわからなかった。

 これはキャロルも同様。天馬の姿で空に駆け上がれば何とかわかるのだがあまりに目立つ。

「送るわ。住所教えて」

 カーナビに入力してルートを出すためだ。


 その頃、警視庁では三田村が軽部に尋ねていた。

「セーラの潜伏先はわかったか?」

「はっ。あの風貌。どうやら相当に目立つらしく、一城の聞き込みした高校で証言か取れました。名前は高岩清良。既に住所も調べてあります」

 ケンカによる補導暦。そこで住所が判明した。

「よし。セーラを倒す。あるいは邪魔をさせないための兵を選べ」

「ならば六武衆が一人。ルコではいかがでしょう。まだヨリシロが見つかっておらず魂のままです」

 六武衆とは太古の戦のときにクイーン。ロゼを守った兵たちのことである。

 軽部に憑いたアヌ。ブレイザに倒されたスコーピオンアマッドネス。ススト。

 そしてこのルコ。他にも三体が存在するが状況ははっきりしていない。

 ちなみに全てがスズの手により斬殺された。


 報告を聞いた三田村は満足そうに頷く。

「良いだろう。ルコをこの高岩という小僧の近親者に憑かせろ。そうすれば手出しできまい」


 覆面車の中。セーラはいつにもましてハイテンション。そして饒舌だった。

 何度もアシストを受けてすっかり薫子を信頼している。

 それ自体はいいことである。ただ若干「甘えん坊」の印象が。

 薫子もこの状態のセーラを妹のように可愛がっていた。

「あの……セーラ様。少しお休みになられては?」

「平気よ。このくらい疲れた内に入らないわ」

「いえ。そうではなくて眠ってリセットをしないとちょっとまずいことに……」

 しかしセーラも薫子も話に夢中になり、聞いていなかった。

 セーラにしてみたら秘密を共有できる相手。

 反省の意味もあるが、どうしても口数が多くなる。


 とうとうそのまま高岩家に。さらにそのまま玄関に。

「たっだいまぁーっ」

 快活な少女の声が響き渡る。悪いことに理恵も課題の関係で日曜というのに自宅にこもっていた。

 つまりそんな少女の声がするはずはないのである。

「ちょ……ちょっと。セーラちゃん!?」

 さすがの薫子もこれには焦る。しかしすでに遅く清良の母・直子が玄関に。

 声の感じから反射的に中学生の娘と思いこんだが、よく思い返すと既に自宅にいた。

「あら? どなた? 理恵のお友達かしら。理恵ー」

 理恵の友人と思った母は理恵を呼ぶ。

「なぁに? お母さん……誰? お兄ちゃんのガールフレンド?」

 当然ながらセーラのことを知るはずもない。

 兄の女友達というのが一番納得できる答えだった。

「あ。いっけない」

 セーラは可愛らしく自分の頭をこつんと叩く。舌を出してる様が理恵には「ぶりっ子」に見えた。

「えい。へんしーん」

 まだ何とかごまかせたがもうだめだ。母と妹の前で清良の姿に戻ってしまった。


 声も出ない両者であった。

 頭を抱える薫子。ため息のキャロル。

「な……何なの? お兄ちゃんに化けたって?」

「違うわよぉ。理恵。こっちでいいのよ」

 男の姿で野太い声で女言葉……自分で顔をしかめる。

「やっぱ落ち着かないわね。えい」

 精神状態が既に女ということもあり、儀式抜きで女の姿に。

「あらあら。不思議なことが」

「それで済む問題?」

 おっとりとしている母と、ヒステリックに叫ぶ妹。

「あのー。その件については私から説明させていただきます……」

 おずおずとキャロルが切り出す。

「ねこが喋った!?」

 こちらも充分に驚愕の事実である。


 ダイニングキッチン。いつもは四方に一人ずつでちょうどのテーブル。

 今回は薫子がいるので清良…セーラが自分の椅子を譲った。キャロルはテーブルの上に座り、説明を続けている。

 むろんのこと薫子は警察官の身分を明かしている。事情聴取の名目で本部に連絡してこの場にいる。

 清良の父・秀昭の左隣が直子。秀昭の向かい合わせが薫子。直子の向かい合わせが理恵という位置だ。

「まるでSFだな……」

 とはいえど本当に変身して見せている。

 証明すべく質問して、清良の子供時代の事を訪ねるがきちんと答えられる。

 人格こそ女性化しているが、記憶は継続されてそのままなのだ。

 だからこそ男性人格に戻ったときに、女性化していた時点でのあまりに女性的な振る舞いにとても恥ずかしい思いをするわけだが。

「じゃあ本当にお兄ちゃんなんだ?」

「うん。でも今はお姉ちゃんと呼んでもらえると嬉しいわ」

「いいの? あたし前からお姉ちゃんが欲しかったのよね。妹はともかくそれは無理な相談だったけど、こんな形で叶うなんて」

「えーと、理恵様。私が言うのもなんですが、現代の人からしたら突拍子もない話。簡単に信じられるのですか?」

 難航を予測していた。だからアマッドネスに伝わらないように秘密保持もあり黙っていた。

 ただそれが想像以上に清良にストレスを与えていたのかもしれない。

 薫子を相手におしゃべりだったのも、そしてこうして自分からばらすようなマネをしたのもそのせいかな……キャロルはそう思った。


「だって現実に変身して見せたじゃない。そっかぁ。たまにお兄ちゃんがまるで違う感じになっていたけど、それはこういうことだったのね」

「そうねぇ。あの時は嫌いなグリンピースもちゃんと食べていたし。仕草も細かかったものね」

「まぁ悪さをしているのではなく、人に害なすものを退治しているというなら仕方あるまい」

「え? それじゃ」

 薫子が期待している表情に。

「ええ。信じますよ。この子が清良と。親が子を信じないでどうします」

「最初から娘がもう一人いたと思えばいいだけの話」

「お父さん。お母さん。理恵。それじゃあたし」

「ああ。もう隠さなくていい」

 父の笑みはその言葉が本心であることを物語る。


「良かった。これでセーラ様の心の安らぎがますます得られます。以前は私だけと秘密を共有してたので」

「あら。そう言えばあなたのお部屋もいるわね」

 直子がキャロルに言う。

「いえ。私は猫の姿をしてますが生命体ではないので。セーラ様の部屋にいさせていただければ充分です」

「これですべて解決か。いや。女物の着替えを用意しないといかんのか」

「あ。それならこっちの姿で戻ってきたときはあたしの貸してあげるよ」

「いえ。心配には及びません」

 言うとセーラは衣類を変えて見せる。感覚が麻痺したと思っていたがやはり魔法そのものに驚く家族。

「すっごぉーい。それにしても正体がお兄ちゃんと思えないほどオシャレね」

「ええ。この姿で戻ってきたときは夜中にファッションとメイクの研究をしてますから」

「お化粧もしてるの?」

 これには薫子も驚いた。

「ええ。百円ショップで買ったものですけどね」

 にっこりと微笑むセーラ。その肩をがっしりつかむ薫子。

「ダメよセーラちゃん。お肌に直接つけるのだから、もっとちゃんとしたものをつけないと」

「え?」

 明らかに何かスイッチの入った薫子相手にたじろぐセーラ。

「よし! いつも協力してくれているお礼。あたしがちゃんとした化粧品を買ってあげる」

「だったらあたしが案内してあげる」

 理恵もノリノリだ。さすがにたじろぐセーラは直子に救いを求める。

「理恵。七時にはお夕飯にするから、それまでには帰ってきてね」

「はーい」


 その頃、軽部は付近のビルの屋上から高岩家を窺っていた。

(どうだ?)

 魂のままのアマッドネスと会話できる軽部は、つれてきた「ルコ」に尋ねる。

(だめだな……全員否定どころか受け入れてしまった。しかも好意的だ)

(そうか。家族相手では手も出せまいと思ったが、それでは逆にお前が感化されかねないな)

 セーラ=清良と突き止めた軽部は、清良の身内をアマッドネスにするつもりで訪れた。

 ところがセーラを完全に家族のように扱っている。

 これでは話にならない。

 半ばこの作戦を諦めかけている。だが


 午後四時。六月も近いだけにまだ日は高い。

 それだけに知り合いに会いたくないセーラはまた変装した。

 薫子をまくときにやったカチューシャとめがねである。

 これは武器となる伸縮警棒を携帯する目的もある。

 理恵を先頭にセーラ。そして薫子が出てくる。ちょうどそこで日曜の部活から友紀が帰ってきた。

「理恵ちゃん。この人たちは?」

 普通ならそんな詮索はしない。だがセーラの姿が以前に見た「一年生」そのもの。

(何でこの娘がここにいるの?)

 自分の心がちょっと灰色に染まりかける友紀。

「あーっと……」

 返答に詰まる理恵。助け舟として薫子が身分を明かした。

「警視庁の一城薫子です」

「刑事さん!? 清良何かやったんですか?」

 あんまりと言えばあんまりだが、不良学生で通っているだけにこれも仕方ない。

「ああ。違うのよ。えーと。そう。この娘を助けたの。それできたのよ」

 この娘とはもちろんセーラのこと。友紀にとって唯一正体不明の一年生。

「この娘は?」

 知らないうちに尋問口調に。

「えとね……そう。お兄ちゃんの大事な人。心も体もおにいちゃんのものなの」

「!!!!???」

 ウソはついてないが、完璧に誤解を招く言い回しであった。

「それじゃ友紀ちゃん。あたしたち用事があるから。またねー」

 ごまかしきれずに逃げるように立ち去る。

 セーラとしても家で秘密を話せる相手は欲しかったが、学校ではばれる危険性が高いので友紀には打ち明けたくなかったので黙っていた。


 三人が立ち去った後で友紀は打ち震えていた。

(なんなのよ? 今の娘。清良の大事な人? 身も心も?)

 姉と弟のように思っていた幼なじみ。恋愛感情はないと思っていた。

 しかし今、嫉妬を感じている。


(おっ?)

 屋上ではそれに気がついた軽部たちが注目していた。

(どうだ? ルコ)

(ああ。あの小娘。いいな。セーラに対してどす黒い感情を抱いている。使えるな)

次回予告


(お前の望みを言え。それをかなえてやろう)


「ははははっ。私はふたたび肉体を得たぞ」

 

(ハヤブサのアマッドネス? 相手が鳥なら私の出番かしら)

 

「セーラ。私はお前を憎むもの。そしてお前を殺すもの」


EPISODE20「嫉妬」

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