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第1話|人助け(偽善)で株価上がるのか検証DEATH

妹を助けるときに身代わりになり寝たきり・意思疎通ができない体になってしまった僕は、病室で2度目の春の香りを感じていた。そして心肺維持機能が限界を迎えていた所で・・・

「ポッポッポッポッポーーーー。。。。」


 僕が寝ている間、ずっと鳴っていた音が今、止まった。


「。・。・分。。・・。でした」

 だんだん意識が朦朧としていく中で医師が死を宣告した。


 それでも僕は、妹を助けてよかったと思う。これが尊死か・・・全オタクよ!先に二次元に行かせてもらう!


 ああ、光が近づいてくる!眩しいけど幸せな光。。


 やがて光が全てを覆い尽くし、真っ白な空間に変わり果てた。

 体の感覚が消え去り、自由に動き回れる感覚。


 今までありがとう。みんな・・

 そして地球。


 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・


「。。。・。・・・。ンポ ンポッ ポッ ポッ ポッ」

 え?なんで?体の重みが伝わる。それにまた、聞こえる。


「心拍が正常になりました。起動しますね。」


「お兄ちゃんとまた会えるの?」


「そうよ、楽しみね!」


「うっうっお兄ちゃ〜んうぇ〜ん」


 ん?どういうことだ?僕はさっき死んだはずじゃ?


 しかも起動?何を?


 ??「ジャーン」


 謎の起動音と同時に目の前には緑いっぱいの大地が!

「うわ〜!すごいや!」


 あれっ喋れる!?


「あああああーーー!!!」

 これまでにないほど叫んだ。


 これが、異世界転生・・

 ちょっと引っかかるところはあるけど、気にしないでおこ!


 ??「」

 なんか聞こえる。


 ??「キミッ」

 ??「オーイ」

 ??「おーい!キミキミッ」

 やっぱり人の声がする!


「誰ですか〜?どこにいるんです〜?」


 辺りを見渡しても人はいない、それなのに近くで声が聞こえる・・・


 ??「俺さ。君からは姿は見えないだろうけど、俺からは見えている」


 なんという理不尽!?


 ??「別にいいじゃん、それくらい〜〜 いずれ女性プレイヤーm・・・」


「最後のところもう一回言ってもらっていいですかー?」


 なんだ。ただの変態かー


 ??「俺は天才プログラマー、変態ではあるけどな!笑」


 なんなんだこの人は。


 ??「あ、そうそう、この世界のこと、説明しちゃうよ〜」


 この世界?あ、なんか違和感あると思ったら、僕何も言ってないのにこの人に伝わってる。え?なんで!?


 ??「よ〜く気づいたね〜!この世界は僕が作った squall osだ。すべてのデータを量子化して保存し、それらに現実と同じ物理法則の上にファンタジー要素が適用されている。そして俺は金成一平。

 この世界のゲームマスターだ。」


 スコールOS?ゲームマスター?ってことは異世界じゃない?!


 金成「まあ異世界でもないけど異世界だな〜 君が今いる世界はサーバーで稼働してるからな〜」


 サーバーで?てことはまだ死んでない?


 金成「そうだ。君は死んでない。君の脳に電極を埋め込んだ。俺は君みたいな人を探していたんだよ!

 まだ若くて脳にダメージを追っていなくて意識もある。君が本当の意味で死にそうになった時、ようやく君を見つけた。

 病院に電話すると危機状態だと言われ、俺はすぐ延命処置を施すように指示した。いや〜、ぎりぎりだったよ〜

 それから君の家族にシステムのことを話したら、すんなりと承諾してくれたよ。ゲームの世界に行けばお兄ちゃんに会えるって言ってな。そして君がこのゲームのファーストプレイヤーになったというわけだ。」


 まあ大体はわかった。だけど、これから僕はどうすればいいんだろう。


 金成「もちろん、何をしてもいいぞ!あ、一つだけ、食事はしっかり取るんだぞ〜 じゃまた来るから!次は記者会見でこの世界の素晴らしいところを語ってくれ!

 あっちょっとああああああ!ザッザザッザザ」


 システム音「408 通信タイムアウト・・仮想通信終了・・・」


 なんか最後ヤバそうだったけど大丈夫なのかな・・


 でも食事?!この世界で?!

 周りを見渡すと草と花だらけだ。


 よく見たら東の方角に森を発見した。

「モンスターとか狼とかいるんだろうなあ」


 西には小屋のようなものが!

 もしかしたら装備があるかもしれない。


 よし!小屋に行って使えそうなものを探そう。流石に全裸はまずい!

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