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メグ美農園の収穫祭へようこそ(改訂版)  作者: s_stein & sutasan
第2章 スローライフとビジーライフ

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87.連作障害を回避する

 その後、みんなで(うね)を作るところまで作業をしたが、日が大きく傾いたので時計を見ると、もう17時過ぎだった。


 これだけ広い土地に作物の種を植えるための(うね)が整然と並ぶと、一度に芽が出たとしたら実に壮観だ。それを想像すると、まだ種も植えていないのに、かぶせた土を押し上げて一斉にニューッと胚軸が背を伸ばし、種皮の帽子を被った幼芽が現れるのではと思えてくる。


 オークさんの話では、コテージの正面にある右半分の土地をさらに4分割した区域にそれぞれに、トマト、キュウリ、ズッキーニ、パプリカを植えるそうだ。土地が広くなったので、さっそく同時に栽培する作物を2倍にしようということだ。


 なお、左半分を残すのは、交互に植えて土地を休ませるためと、出荷量の調整もあるらしい。これはオークさんの独自の方針らしく、現実世界でも適用できるものなのかは不明。


 作物の種類によって15時間から20時間かかるので、明日の8時から13時にかけて収穫できるだろうとのことだった。


 なお、前から気になっていたのでオークさんに確認したら、栽培時間が一番短いのは5時間のモヤシ、かいわれ大根だそうだ。なお、リアルの世界ではどちらも1週間~10日程度だ。


 ゲームなのでさっさと収穫したいから短くなっているのであって、現実世界でもこの時間だったら、家で栽培して毎日食べてみたい。


 ここで、テレーザさんは、オークさんが()()()()()()()()()()()()()()()()()ことに気づいた。


 オークさんにその理由を尋ねると、連作障害が起こるためとのことだった。トマトやナスやエンドウ豆にあるらしい。


 すると、テレーザさんとカレンさんが、それで自分たちの農園で失敗したのかと納得していた。同じ場所に何度もトマトを植えたら、収穫が激減した経験があるとのことだ。



 こうやって、日の入りまで楽しくみんなと話をしていたが、結局エレナさんは来なかった。


 確か、リアルの彼女は午後の短時間のバイトだったと思うが、長引いたのだろうか。怪我とか喧嘩とかは思いたくない。


 今にもコテージのドアが勢いよく開いて、「ゴメンゴメン」と彼女が頭を掻いて登場するかと期待していたのだが、残念だった。


 オークさんの見積もりでは、最初の収穫はトマトとキュウリで、どちらも明日の朝8時から収穫出来るようなので、テレーザさんとカレンさんに「その時間に合いましょう」と約束をした。


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