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メグ美農園の収穫祭へようこそ(改訂版)  作者: s_stein & sutasan
第2章 スローライフとビジーライフ
73/150

73.農地の拡張

「最近、周辺のオーナーが土地を広げておってのう。このままじゃと、ここの農園が土地を広げられなくなってしまうのじゃ」


 周辺に別のオーナーの農園がある。今更ながら、認識を新たにした。


 そもそもこのゲームは、たくさんのプレイヤーがいるVRMMOの農場ゲーム。どれだけ広い土地に農園が点在しているのかわからないけど、すぐそばにご近所さんがいるのは、考えてみれば当たり前。でも、その意識は正直言って欠けていた。お隣さんの名前も知らない。しかも、いつの間にか土地を広げているなんて、言われるまで知らなかった。


「さて、どのくらい広げるかのう?」


 オークさんは、答えを待つ目でこちらを見る。でも、自分の土地をどれくらい広げればいいのかなんて言われてもわからない。広げたとすると、耕地面積が増えるので従業員が不足しないだろうかという懸念もある。


「欲張っても、広い土地を有効に活用できるかわかりません。従業員も必要でしょうし。

 今の人数で十分な面積って、どれくらいですか?」


「そうじゃのう……。今の縦横の長さが2倍まで。つまり、面積で4倍までかのう」


「例えば、こうしませんか? 出来るだけ開墾を進める。でも、今の土地の4倍の面積までとする」


「かまわんが、後で牧場を持ちたくなった時、4倍ではかなり狭く感じるがよいかのう?」


 牧場と聞いて、牛や羊がのどかに草を()む場面を連想し、その捨てがたい魅力に心が揺らぐ。しかし、私は作物を育てるのが好きなので、牧場は諦めることにした。


「牧場はやめておきます。先ほどの方針で行きましょう」


「ならば、ブロッコリーとインゲン豆の収穫が1時間後に始まるので、その後に開墾を始めるかのう」


「それでお願いします」


 私は、ニッコリ笑って頭を下げた。


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