表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
メグ美農園の収穫祭へようこそ(改訂版)  作者: s_stein & sutasan
第2章 スローライフとビジーライフ
72/150

72.リベンジ

 コテージから外に出ると、陽の光がほぼ真上から降り注いでいた。あと1時間で太陽は南中になる。左半分の土地に植えられた緑が、光をたっぷり浴びて、風を受けて気持ちよさそうに揺れていた。ちょうど、オークさんたちは作物の様子を見ていたところで、私を見つけて手を振ってくれた。まだエレナさんたち三人の姿がないので、私だけがフライングだったようだ。


「今度は何を植えたのですか?」


 手を振りながら近づいていくと、コニーリアさんが「前回のリベンジよ」と言い、カプラさんが「って言ってもわからないよね。ブロッコリーとインゲン豆だよ」と補足する。


 リベンジとは、嵐でダメになった作物の再挑戦のことだ。


 オークさんには、また種()きか苗植え、そして収穫の2種類が楽しめるようにとお願いしておいたのだが、見てみるとどちらも収穫が近いようだ。話が違うので、彼に聞いてみることにした。


「今回は2つとも収穫なのですか?」


「そうじゃ。前回がそうじゃったからのう」


 なるほど。私が()()()()を先に言ったのでそれを優先し、前回の状態――どちらも収穫――をそのまま再現したらしい。種()きか苗植えを楽しみにしていた私は、ちょっとガッカリする。


「このブロッコリーとインゲン豆が、もし全部売れたら、どのくらいになるのですか?」


 私の質問に、オークさんは、カラーピーマンと唐辛子が売れた後の収支状況を教えてくれた。もちろん、ブロッコリーとインゲン豆の売却数は推定だ。と言っても、この推定通りになるらしく、さすがゲーム的ご都合主義である。


 ――――――――

 <出金>

 ブロッコリーの種  仕入れ数:10、単価: 300PT

 インゲン豆の種   仕入れ数:20、単価: 300PT

 セロリの種     仕入れ数:30、単価: 250PT

 モロヘイヤの種   仕入れ数:20、単価: 300PT

 合計:22,500PT


 <入金>

 セロリ       売却数: 400、単価: 200PT

 モロヘイヤ     売却数: 200、単価: 200PT

 ブロッコリー    売却数: 500、単価: 180PT

 インゲン豆     売却数: 800、単価: 80PT

 合計: 394,000PT


 残高:1,446,000PT

 ――――――――


 当初の100万の資金が50%増しになるのは、もうすぐだ。この勢いなら、2倍も難なく達成できると思う。クイックモードでガンガン進めている人たちは、遙か先を行っていると思うけど、今から追いつこうなんて無謀なことはしない。私――私たちかな?――は、あくまでマイペースで進めて行こう。


 そんなことを考えていると、オークさんが「ところで」と切り出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ