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メグ美農園の収穫祭へようこそ(改訂版)  作者: s_stein & sutasan
第2章 スローライフとビジーライフ
62/150

62.根気よく待つこと

 どう割り切ろうかと考えていたら、心の中で何かがキラリと光った。それが、言葉となって浮き上がってくる。


(そうか。現実世界とゲームの世界で態度が異なるのは、気になる周囲の目がここにはないからだ。そもそも、三人はお互いを知らないけど、私のことは知っている。これって、一対一と変わりないじゃない)


「メグ美さん。また考え事しているね」


 エレナさんの声に、ハッとして顔を上げた。


「あ、ごめんなさい」


「さっきも言ったとおり、違う自分を他人に見せたくないから、いつも通り無視しているだけだと思うなぁ。気にしないことだよ」


「でも――」


 私は地面にコップを置いた。


「ずっと無視されたくないの」


「うーん……」


 エレナさんがボリボリと頭を掻き始めた。


「その人が、周りの人に心を開くまで待ってあげたら? きっと、まだまだ心を開けない事情があるんだよ」


「なぜ、心が開けないのかしら?」


「それ言われると厳しいねぇ……」


 彼女が苦笑して一度うなだれ、再び顔を上げた。


「その人、どこかで()()()()()()()()()()()。本当は、クラスのみんなと仲良くなりたかったのに……。とにかく、こういうのって、時間はかかるけど待ってあげたら? その人の気持ち、わかってあげてよ」


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