147.クイックモードをスタートさせた
さて、現実世界の時間で日曜日の5時55分にゲームへインすれば、ゲームの世界の8時間プラス3年後の15時半に本当になるのだろうかと頭の中で計算していたら、それは、7時半スタートで計算した場合の話であり、すでに7時半からどんどん時間がずれていることがわかった。
当たり前である。クイックモードをスタートさせていないのだから。
すでに3分経過した。再計算するのも面倒。
そこで発想を変えることにした。
現実世界の5時55分より少し前にこちらのコテージで待機し、ゲームの世界の時刻が15時半になるのを待って、ジャストで止めればいい。
もたもたすると8秒で1時間ずれるが、まあ、目の瞬きに8秒もかからないから、こちらの時間で10~20分の誤差で済むはず。
エレナさん、テレーゼさん、カレンさんもジャストではゲームに参加しなくて、少し時間がずれるだろうし、細かいことは気にしなくて良い。
私は、オークさんに果樹園の苗木を何にするかは「季節に合う物」と指示して、本数もすべて任せた。
どういう風にアレンジしてくれるのか、楽しみを取っておきたいというのもあるが、正直言うと、果樹園の設計が全くわからなかったというのがその理由。
指示を終えた私は、クイックモードを開始した。
すると、オークさんがシューッと柵の外に出て町へ苗木を買いに行き、コニーリアさんもカプラさんもクラウディアさんも、腕が見えないくらいの速さでザクザクと耕していく。
クイックモードでは会話が出来ない。お隣さんの農園と同じく、超高速のビデオの早回しをただ見ているだけだ。
その後、金曜日も土曜日も様子を見にメグ美農園へやって来たが、冬になったり春になったりという季節を感じるものの、作業はチラッと見て帰ることにした。
きっと、多くのユーザがこうやって様子を見に来て、収支を確認し、増えたPTにニンマリして終わるのだろう。
なんだか、ふれあいが欲しい私には、ちょっと味気ない。
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