表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
メグ美農園の収穫祭へようこそ(改訂版)  作者: s_stein & sutasan
第3章 収穫の時
136/150

136.女剣士登場

 広場に戻った私は、道行く人に見てくれと言わんばかりにわざと顔を向けた。魔法使いのローブ姿は何かと目に付くので、何人かはジロジロとこちらを見ていて、ヒソヒソと(ささや)き合っている。


 さすがに「ノアールここにあり」みたいな台詞は恥ずかしくて吐けないので、見つけてもらうまで待っていると、果たして冒険者風で強面の男が三人近づいてきた。


「もしや、ノアールさんで?」


 険相で屈強な体躯の男に、さん付けで呼ばれるのも微妙だが、


「いかにも。して、何用か?」


 と、(とぼ)けてみせた。


「ジャンヌの(あね)さんが呼んでますんで、ちょっくらご同行願いましょうか?」


「決闘か?」


「誠に、相すみませんが」


「決闘を申し込まれる筋合いはない、と伝えよ」


「いえ、そこんとこを、何とか申し込まれて欲しいんですが」


 言っている男がごつい手を揉むのも珍妙である。


「断ったらどうするつもりだ?」


 男三人がお互いに顔を見合わせた瞬間――、


「ぶちのめすまで」


 低い女性の声がしたと思ったら、三人が後ろを振り返って、驚いたように左右へ()けた。


 その間隙を縫って、銀色のミニスカートの鎧を纏った美女が、銀髪をなびかせながら薄気味悪い笑みを浮かべて現れた。


 女剣士ジャンヌ・ド・ポワティエである。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ