表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
メグ美農園の収穫祭へようこそ(改訂版)  作者: s_stein & sutasan
第3章 収穫の時
130/150

130.果樹園構想

 私がしばらくここを離れていたときに何をしていたかのかを、オークさんに聞いてみた。


 すると、ひたすら栽培と出荷を繰り返したらしい。ここでその詳細を書いていくととんでもない行数を使うので、結論から言うと、残高1,592,500PTが2,964,500PTとほぼ倍増していた。


 あとちょっとで、車が買える。でも、越えてすぐに買ったら残りはほぼゼロ。資金がすっからかんでは何も出来なくなる。


「そういえば、オークさん。募集している従業員は来ましたか?」


「まだ来ないのじゃ」


 ゲームだから簡単に従業員が増えると思ったけど、そうでもないらしい。


「コテージの裏の土地には、何か植えているのですか?」


「何も植えてはおらん。そのままじゃ」


「あっちに植えるとどうなります?」


「こっちがあまり植えられん。従業員数の関係でそうなるじゃ」


 でも、土地は有効に活用したい。何かいい方法はないかと考えると、ふと、アイデアが浮かんだ。


「毎回耕さなくてもいいなら、植えられますか?」


「例えば何かのう?」


「リンゴとかミカンとかブドウとかの木。つまり果樹園。これなら、収穫の度に肥料をやれば、耕さなくてもいいのではないですか?」


「肥料をやるときに掘るがのう」


「まあ、その時はその時で」


「種からというわけにはいかん。苗木を買うことになる。かなり高いがよいかのう?」


「お任せします」


「最低でも実をつけるまでに3年かかるが――」


「さ、3年……」


 確かに、桃栗三年柿八年でした。でも、枝もたわわに実る光景を是非見てみたい。私はオークさんに頭を下げて、裏の畑を果樹園にしてもらうようお願いした。


「本当にいいのかのう? 3年も――」


「クイックモードにしますので」


 そのモードなら1年がざっくり19時間28分。3年で58時間24分、つまりおよそ2日半だ。今、土曜日の16時に始めたとして、火曜日の午前2時半頃。


「特定の季節にしか実をつけないがよいかのう?」


「はい。今は秋ですから、秋に実をつければいいです」


 エレナさんたちが復帰したときには十二分に間に合う。彼女たちが果樹園を見てどんなに喜ぶだろう。


 私はその時を待ち遠しく思いながら、収穫の手伝いを始めた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ