二人の語らい
なろうラジオに向けて少し書いてみました。良かったら読んでください
「ねぇ、突然だけど、この世界が明日には終わっちゃうなら何する?」
「何?その急な質問」
ボクは海沿いの橋から見える夕陽を見つめているとふとレンがそんなことを聞いてきた。ボクはそんなレンを怪訝に思いながらもその質問について考えてみる。
しかし、これといって何かをしたいとは思わない。それはきっと今の時間帯をどこかしらで考えている結果なのだろう。でも、たとえそれを抜きにして考えたとしても、物欲があまりないせいか全然したいことが見つからない。だから、強いて言うなら.......
「今、お腹減ってるから、とりあえず膨れるまで食べたいな」
「欲がないね。普通は好きな物を買いまくるー!とかじゃない?」
「まあ、そうなんだろうけど、それって大体もっと時間が必要だったりするじゃん?でも、明日で終わっちゃうなら案外それぐらいじゃない?」
ボクがそう言うとレンは「マコトは欲が無さすぎる」と言われてしまった。まあ、自覚があったから何も言い返せなかったけど。
すると今度はレンが欲を語りだした。
「私はマコトと一緒にいたいかな。どうせ終わっちゃうなら好きな人といたいしね」
「!......それはどっちの意味?」
「さて、どっちでしょう?」
レンはにこやかな笑みを浮かべてそう言った。その顔は夕陽の色に染まっていて思わず見惚れてしまうぐらいキレイだった。だからこそ、ボクも釣られて笑ってしまう。
「でも、それってレンも人の事言えなくない?」
「え?.......あ、ほんとだ。私も思ったより欲深な発言してない」
ボクがそう指摘するとレンは自分の言った言葉に気づいたのか思わずハッとした顔をする。そして、照れたような顔をする。その顔も可愛らしい。
「でも、この気持ちはほんとだよ。だから、今日泊まりに来ない?マコトちゃん」
「そう言ってまた人の体を触るつもりでしょ?」
「しょうがないじゃん。その女でありながら、女でないようなその豊満な胸は男女問わず魅了するのよ。だから、しょうがない。しょうがない」
「だからって、今まさに触ろうとすんな!」
ボクはレンから逃げるように走った。レンはボクを追いかけるように走った。そんな何げない日常がまた続いていく。
あれ?少し思っていたのとは違ったと思ってくれたなら、作者的には嬉しい限りです。(*´▽`*)




