反逆の騎士
「ゴブリンだー!!とうとうゴブリンがきたぞー!みんな村から逃げるんだ!」
と高台から村人が大声で叫ぶ。それを聞いたら村人が大急ぎで逃げる。
騎士たちは、「村を守るぞ!」と言いつつ、震えてる騎士もいた。
ここで俺はどうすればいいのか?
て、アニメとかの主人公なら戦うーとか
ここでチート能力とかあるかもしれないけど、俺はただの村人だ!
戦うなんて不可能だ...騎士たちにはすまないが、逃げさせてもらう。
だって死にたくたいもん
これが本音である。
ゲームの時なら村に敵が攻めてきたら護衛プレイヤーが助けてくれるし、死んでもお金は取られるけど復活はできた。
でも今死んだらどうなるかわからない。
アニメとかでは、ゲーム内で死ぬと現実での死と同じパターンだ。
そう解説してる間に俺は村の端まできて出口は目の前だ。これで助かると思った瞬間...頭上から大きめの石みたいなものがとんできた。落ちた方向に目線を逸らすと、そこには赤い水溜まりが出来ていてその上には出口だと思って嬉しかったのだろうか、笑ったままの顔が首から下をなくし転がっていた。
こんなものをリアルで初めてみた俺は「オェェ」と吐いてしまった...
そうしているうちに出口の方からデカイ化け物が現れた。そうゴブリンだ、大きさは人間3人分ぐらいだ。
これはやばいと確信した俺はすかさず村の中心部に戻る。だがそこには赤い水が地面に広がり、巨大な化け物が歩いてくる。後ろを振り返るとそこにもう人の姿はなかった。
終わった...俺の人生村人で終わったーーー
無理でしょ。こんなデカイ化け物から両サイド挟まれるとか、これが絶対絶命か
と考えてるうちに俺は気を失ってしまった...
うぅ...俺は死んだのか?
謎の光が俺に話しかけてくる。
「貴様は死んでいない」
「本当か?」
「時期に目覚める」
「なぜそれがわかる?」
「私はもう貴様の1部となったからだ」
「なんだそれ!?」
光がだんだん薄くなり謎の声も遠のいていく
「おまえは誰なんだ!」
「...」
もはや謎の声は聞き取れない。
ふっと目を開けると見知らぬ天井だ。
体を起こすとそこには、クールな男が立っていた。俺が目覚めたことに気づくと
その男が
「大丈夫か!?」
と問を投げかけてくる
俺はその問に答える
「はい、なんとか」
そしてその男は優しいそうな雰囲気から険しい顔にかえ次なる問を投げかけてくる
「あの村でなにがあったのかな?」
俺はその男にすべてを話した。
住人が皆死んだことや、死にそうになったことも全て、全てと言っても、ゲームの中に入っちゃいましたとはいってない。
男は険しい顔つきを戻し
「大体の事はわかった。私も王都の騎士でな私達が取り逃がしたゴブリンのせいで君たちに迷惑をかけてしまったすまない。だが...2つ程疑問が残る」
なんだ疑問て?と思いながらも答える
「なんなんですか?その疑問というのは?」
「疑問というのは、何故君だけが生き残ったのか?」
当たり前の質問だ
「あなたたちに助けられたからでしょ?」
と当たり前の質問に当たり前の答えで返すと男からありえない言葉がでてきた
「私がついた時には、ゴブリンは全滅し、住人にも死んでおり、その中君だけがその私の親友の剣を片手に倒れていたんだよ」
「え!?」
全く身に覚えがない俺は気絶してしまったんだから、なら誰がゴブリンを
しかも、親友の剣!?
「僕には身に覚えがまじでないのですが...あと親友の剣ならあなたに返します
僕はその剣を持っていた騎士からもらい受けただけなので」
男はその話を聞くと飛び上がり
「なんだと!?その剣を持っていた騎士は、多分反逆の騎士だぞ!」
「反逆の騎士?」
「そうだ!」
「でも...その騎士の人がゴブリンに襲われて、そのあなたの親友が死んだって」
「それは嘘だな。私達王都の騎士はある任務をこなすため移動中...その中の騎士1人が仲間を切り刻み、残った私と千でその男と戦った。」
千とは親友の騎士のことだろう
「戦いは苦戦を強いられ、反逆の騎士はひいた。私と千はギリギリのところで助かったと思っただが...反逆の騎士は、ひいたわけではなく、私達たちの背後に周りこんでいたのだ、そこで私をかばって、千は命を落とし、千の剣は反逆の騎士に持っていかれたのだ。」
この話は嘘ではなさそうだ。
てか、そんな大切な剣をサビてて使えないとか言っちゃたよー
俺はふっと我に帰ると
「てことは、俺に剣を渡したのは、反逆の騎士てことですか!?」
「そうなるだろうな」
俺は驚きを隠せなかった。あんな弱々しいそうな騎士が反逆の騎士とかいう強いやつなんて、人は見かけに寄らないな
でも...あれ?騎士の顔が思い出せない。
俺は勝手に解釈した。ゲームの世界だ記憶改善能力があっても不思議ではないと
そうだ俺はこれからどこに住めば、
図々しいく聞いてみる。
「あのー住むところがなくなって困ってるんですが、いいところありませんかね?」
「私の家ならば来てもらって構わんぞ」
「ありがとうございます!」
「おまえにはまだ聞きたいことが沢山あるしな、それでは王都に向かうとするか」
「はい!」
俺は初めての村いや、長年お世話になった村に別れを告げて王都に向かう!
それにしても住まわる場所あってよかったーと安心する俺に
男騎士が
「あと、泊められるのは、3日だけだ。
3日で新しい任務がくる」
「あ、はい」
安心したつかの間、現実に叩き戻されたのだった...