護衛編1
翌日、僕は普通に登校していた。
普通に教室に入って、普通に友達と
「おい雄大、塚一同盟の新曲聴いたか?殺してもいいですかって曲、あれは神曲だぜ」
「そうなのか、帰ったらレンタルしないとな」
という感じに世間話をしていた。
殺しという言葉にはすこしドキッとしたが。
「おっ狩野今日こそなんか喋ろうぜ」
そこに狩野という無口な男子生徒が教室に入って来た。
「おいおい、あんまり狩野をいじるなよ」
数人の男子生徒が狩野の周りを囲んで声をかけていた。
僕は参加しないが、これもいじめになるのだろうか。面白くない。
ちょうどそこに先生が入って来て皆は席に着いた。
先生はアラサーの女教師で只今結婚相手募集中らしい。
チャイムが鳴ってHRが始まり、
「いきなりですが、男子生徒諸君だれか高校卒業したら私と結婚しましょう」
しーん
本当にいきなりだな。しかしみんなも慣れてるので誰も反応しない。
「何だ?新手の放置プレイか?あーん、もっとー!」
おっと、今自分を含め、皆の頭の上からイライラという音が聞こえるぞ。
「ではここで転校生を紹介します」
おっと、今度は自分を含め、頭の上に!マークが立ってるぞ。
それを早く言え!
「じゃあ入って来て~」
「はい」
ガッ
おっと、そっちは開かない扉だ。
ガッガッガッガッ
っと皆で微笑ましく見守って、やっと反対向きの扉を開けて入って来たのは
「はーい、じゃあ自己紹介しちゃって~」
「はい、新井あずみといいます。よろしくお願いします」
いかにもおとなしそうな美少女だった。そして彼女こそが昨日火神の言っていた転校生で、僕が物語に関わるための鍵となる転校生だった。
一回書いて保存しようとしたら、エラーが出て戻ったら今まで書いてたのが消えたということがあった。
二回書くのって面倒です。