不幸の再結成 6
ども、かつどんでーす。
2話連続で投稿します。
このお話はcenterの5章のラストである「反乱軍の最後」と関連しています。どちらを先にお読み頂くかはお任せします。
って「反乱軍の最後」を投稿してからかなり経つのですけどね。
尾嶋 美咲という女の子は元戦士である。
第二世界剛力支配下葵軍の特攻隊長だった人物である。
彼女は現在、第三世界瀬滝田中学校に通っている三年生である。
彼女は第二大戦、第二世界の大決戦の後、剛力に代わり彼女の上司となった荒木 静香にこう言った。
「戦いに疲れた」
そして戦いのない世界はどこかにないのか、と荒木に質問した。その答えが第三世界であった。
第三世界を支配していると言われていたレースは尾嶋が生活出来るように色々と手配した。しかし、レース達は一つの心配があった。
それは、第二世界の戦士であろう人物が第三世界を平穏に過ごせるのだろうか、ということである。
しかし、その心配は一週間で消えた。彼女は平穏な生活にすぐに馴染んだ。むしろ平穏を楽しむように周りにとけ込んだ。
そんな彼女に周りの生徒も惹かれていった。
だがレースは知っている。知っているだけで決して周りに話したりしないし、そもそもレースがレース以外と関わりを持つことを嫌うため何も言わないだけだが、それでもレース達は尾嶋のカバンからはみ出ている棒が死鎌、雷の死鎌である事を。
もちろん尾嶋が死鎌を持っていることが周りにバレでもしたら彼女は今の生活を送れなくなるだろう。
しかし、それでも手放す事が出来ないのだ。何故なら電気属性最強である彼女の能力はサンダーオブデスサイズが無くては本人でも制御できないのだ。
雷の死鎌とはその名前から電気を帯びた死鎌と思われがちだが、実際は電気を一切帯びていない。しかし、その名前の由来は電気を操る事が出来ることである。つまり、尾嶋はサンダーオブデスサイズによって自分の能力を操っているのだ。
昔、彼女はサンダーオブデスサイズを所持はしていたが、自分の電気を制御するなんて事はしなかった。むしろ自分の能力を周りに示すように解放していたのだ。
しかし、あの日から変わった。
あの第二世界で昔あった古田に対しての反乱軍、その首謀者、元古田七剣衆の一人、坂木 時雨を殺した時から尾嶋の考えは変わったのだ。
これまでの力に物を言わせた生き方から協調性のある生き方になったのだ。サンダーオブデスサイズで自分の能力を制御することで他人とコミュニケーションを取ることが出来るようになった。
だがそんな尾嶋の平穏な生活はいきなり終わりを告げる。
彼ら彼女らの登場によって…
いつも通り尾嶋 美咲は友達と仲良く喋りながら帰っていた。その姿はどこからどう見てもただの女子中学生だった。
そして友達と別れて、彼女が住むアパートに向かっている時、彼女の前に現れたのは、
「塚一同名が一人、荒木 礼奈」
「塚一同名が一人、樋森 鈴」
「塚一同名が一人、東雲 猫」
「塚一同名が一人、久我原 和美」
「塚一同名が一人、浅野 真也」
「「「ここに参上」」」
「………」
いきなり目の前に現れた五人に尾嶋はただ黙っていた。
そして状況を理解したのか、
「何?あんたら、不審者の集団ですか?警察呼びますよ」
と言った。
すると、
「あ、警察はご勘弁、こっちも財政難なんで…」
「ちょっと、アラッキー!何こっちの弱みしゃべっちゃってるの?」
「大戦が終わった後、てっきり仕事がなくなってバンド活動までしてやっと動けている僕たちに久しぶりの本業の仕事なんだ、真面目にやるぜ」
「そういう事だし、私たちはいきなり本気でいかせてもらうわ」
と一致団結した。
「はー、んで、第三世界第二勢力である殺し屋集団であり、今は仕事がないからバンド活動やってる塚一同名が私に何の用?」
「ってやっぱりうちらのこと知ってんじゃないの!」
「しかもバンドしてる理由まで知られているし」
「おほん、まぁ簡単に用件を話すと…あなたのもっているサンダーオブデスサイズを渡しなさい、ってか渡して下さいお願いします、こっちもお金が無いんです!」
「断ったら?」
「私たちと戦うことになるわね」
「安心して、あなたの身体も引き渡す事になっているからあなたを殺すことはないわ」
「私ごと?それってレースにちゃんと許可出しているのかしら」
「レースの許可?何故そんなものがいるのかしら、レース何てつい先日壊滅したじゃない」
「へっ?」
「例えレースが健在だったとしても彼らは私たちの妨害は出来ないわ、だって私たちの依頼者は…」
「依頼者…」
尾嶋には信じられない事が二つ告げられた。
一つはレースの壊滅。尾嶋はレースの支援を受けて生活出来るようになったが、そのレースが壊滅となると、後ろ立てがなくなるということになる。
それに尾嶋がレース壊滅を知らなかったのは尾嶋のクラスメイトにある。そこにはレースであるたくさんの人がいつも通り通っているのだ。自分達の勢力が壊滅したと一切周りに知らせる事無く生活していたのだ。
レースについてあまり知らない尾嶋がレース壊滅に気付くはずがなかった。
そしてもう一つ、尾嶋には信じられないお告げとは、その依頼者であった。
その依頼者とは、
「火神 鏡よ、もちろん後ろには荒木 静香がいるでしょうね」
ではすぐに次を投稿します。




