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after story   作者: かつどん
不幸の再結成
34/65

不幸の再結成 3

ども、かつどんでーす。


今回は待ちに待った酒々井ちゃんの話!

って作者が待ってただけなんですけどね!

何故こんなに作者が高揚しているのか、それもいずれ分かります。多分

酒々井 兎樹(しすい うさぎ)という人物は酒々井十六忍武のリーダーの19歳の女性である。酒々井十六忍武は一人の君主と九人の侍と六人の忍者で構成されている。

第三世界には三つの大きな勢力がある。勢力の大きい順に、レース、塚一同盟、酒々井十六忍武。前の大戦では酒々井十六忍武はレースに属して戦っていた。塚一同盟はこの二つの勢力と戦いながらも大戦を生き残った。戦後、塚一同盟は降伏して、と言うより金で売却されて第一世界の味方になった。

第一世界とレースは同盟を組んでいるため、第三世界の戦争は終わった様に見えた。しかし、ここで酒々井十六忍武がレースに反旗を翻した。

これはレースにとって驚くべきことであったが、レースはこれには動揺しなかった。何故ならすでにレースは壊滅状態に陥っていたからである。

レースの壊滅、それはレースのリーダーである高野遠 平岩(こうのえん ひらいわ)、レース名エンの死んだことだが、酒々井がレースから離反したのもエンが死んだ3日後であった。

そして現在、


「なぁ、酒々井さんよ、酒々井ちゃんよ、心ぴょんぴょんちゃんよ」

「うっさいわね、一回で聞こえているわよ」

「お、そうか…」


酒々井は阿部 礼二(あべ れいじ)と話していた。


「ちょっと気になる情報が入ってな、どうやら須奈 真紅(すな しんく)が復活したようだぜ」

「知ってるわよそんなこと、それより、その須奈にとどめをささなかったのは貴方達の責任じゃないかしら」

「いやいや、仕方ないんだって、あいつ不死身なんだぜ?」

「だから何だって言うの、私のお兄ちゃんの刀を使ったら殺せたでしょ」

「あれ?分かってた?」

「そりゃそうよ、あの刀は私達酒々井の血に反応しちゃうのよ」

「もしかしてあんたの部下達も知ってる?」

「いや、知ってるのは私だけ、ってもし知ってたら全力で、殺しに行ってたでしょうね、それを避けるために私は何も言わなかったのだけれど…今じゃもう死んでしまってるしね、もう隠す必要もないでしょ」

「まぁね、それじゃあ、一つあんたに言っておくことがある」

「へー、何?」

「その刀だが、ちょっと厄介なことになってな」

「刀って、お兄ちゃんが持ち出していた刀?」

「そうそう、今それがどこにあるかって知ってるか?」

「さぁ、お兄ちゃんが死んだ所にあるのじゃないかしら」

「その答えは完全に正解なんだが、その場所がなぁ」

「何よ、勿体ぶってないで早く言えば?」

「お、おう、じゃあ言わせてもらうが、その刀はレースの元本拠地、堂主館の近くで死んだ酒々井 忘兎(しすい わすれと)の死体の隣にある、そしてその死体は川澄 日日日(かわすみ あきら)の結界の中にある」

「川澄ってこの前死体を回収したわよね」

「ああ、酒々井を助けに行った藤原君が殺したらしいんだが、藤原君が死体を粉にしようとする前に結界を張られちまってな、おかげで死体を回収出来なかったんだ」

「へーそれでどうすればいいの?」

「あー、酒々井の死体はもうどうにもならないから弔えばいいんだが、その刀は欲しいだろ?一応あれが酒々井としての証だし」

「ええ、まぁ手に入れて損は無いわね」

「ただまぁ、その結界が破れなくてな…」

「あの川澄の結界が?」

「そうそう」

「何だそんなこと簡単じゃない」

「へっ?マジで⁈」

「ええ、早速行きましょうよ」

「お、おう」

「木吹、畝、ついて来なさい」

「はっ」

「仰せのままに」


酒々井が出かけようとすると、


「酒々井様、どうやら侵入者です」

「侵入者だってよ、どうする?お姫様〜」

「まったく、こんな時に…場所は?」

「西の林です」

「そう、じゃあ、千忍達と瀬川に街へ出る様に誘導してと連絡して、街へ出た所を日影が斬りなさい」

「「はっ!」」


酒々井の命令と共に全員が動き出した。


「へーすごいね、流石お姫様だ」

「やめて、言っておくけど、私は貴方を許さないから、例え貴方を殺しても貴方を許さないわ、今貴方を殺さない理由は貴方を殺しても自分にとって意味が無い、むしろマイナスだから殺さないだけよ」

「はは、怖い怖い、まぁ俺を殺しても殺さなくても同じって事か」


侵入者、烏川 木々未(うかわ きぎみ)が林から街へ出て、屋根の上に上がった時、酒々井の城の隣の建物の上に一人の侍がいた。その侍は刀を前に出して、


「火刀天照(あまてらす)、抜刀!」


と言い、刀を鞘から僅か3センチ程抜いた。しかしそれだけで烏川の身体が目の高さで真っ二つになった。

血飛沫が上がるのを見て、侍は刀を鞘に戻した。

そして酒々井と阿部の二人は、


「よし、これで行けるわね」

「相変わらず酷い殺し方だね」

「酷い?殺し方なんてどれも同じでしょう、どうせ死ぬのは同じなんだし」

「ははっ、まさか俺がそんな事言われるなんて思わなかったよ」

「それにこの殺し方の方が相手に痛みを与えないから、どちらかと言えば優しい殺し方だと思うけど」

「そっか、酷いと思うのは死んだ所を見ている俺達の方か」

「それよりさっさと行くわよ、

貴方が道案内してくれるのでしょ」

「え?俺も行くの?」

「当たり前じゃない、私達は刀の場所が分からないし」

「それもそうか」


こうして酒々井と阿部、そして酒々井十六忍武の木吹と畝の二人は堂主館へ向かった。

堂主館の周りには誰もいなかったため、何の問題もなく酒々井の死体と酒々井の刀が封印されている川澄の結界までたどり着いた。


「これでしょ?川澄の結界ってやつは」

「うん、これ、だけどどうやって…」

「木吹」

「はっ」


酒々井が木吹の名前を呼ぶと、木吹は一本の小刀を酒々井に渡した。

すると酒々井は、


「まぁ、見ときなさい、こうするのよ」


木吹から渡された小刀の刃の部分を左手で思いっ切り握り締めた。

酒々井の手の中から血が流れてくる。

すると、結界の中の刀が小刻みに震え出した。

そしていきなり酒々井に向かって飛んで来た。

酒々井は小刀を木吹に返して、血の出ている左手の手のひらを飛んで来る刀に向けた。

刀が川澄の結界に触れた瞬間、結界がすぐに砕けた。

そして、刀は酒々井に向かって来て、差し出されている左手に刺さった。

酒々井はその刀を抜いて、すぐに木吹に止血をしてもらった。


「へ、へー、これが酒々井の伝統的な何かかな?」

「荒療治よ、この刀は私達酒々井一族の血に反応するのよ」

「なるほど、これで盗難とかにあっても血を流せば戻って来るわけだね、でも僕はその刀の能力がかなり怖いのだけど」

「そう言ってもこの刀はこの世界じゃああまり使えないわよ」

「いーや、それでも怖いよ、だって今正に最強の結界と言われている川澄の結界、しかも川澄が生前最後に作ったと言われているきっと川澄史上最高の強度を誇る結界を簡単に突破、いや、崩したじゃないか」

「まぁ、川澄の結界と言っても外から中に入れないだけで、内側からなら簡単に出られるけど」

「簡単に出られるけど壊すのはまた別だよ」

「そうかしら」


こうして酒々井一向は酒々井の

街へ帰っていった。

数日後、酒々井 忘兎の弔いが行われた。

ある時、阿部は酒々井にとある事を話していた。


「なぁ酒々井さん、酒々井ちゃん、心ぴょんぴょんしたいんじゃ~さん」

「だから一回聞いたら分かるって」

「こんな時に言うのもなんだが、ちょっと言っておくことがあってよ」

「何かしら」

「いやほらさ、俺達って野木博士にほぼ操られていたようなものじゃん?俺達は野木博士に生かえらせられて自分の言うとおりに動くように頭ん中いじられたじゃん?」

「………ええ、そうね」

「だがよ、その野木博士が死んじまってさ、俺達に命令する奴がいなくなってしまったよね」

「何が言いたいの」

「お、おう、それでさあ俺達は

初めの命令、つまり生き返るされた理由に従って動いているよね」

「確かにそうね」

「実はなんだが、俺達大戦中に生き返らされた奴のその後に生き返らされた奴とじゃあその目的が違うって事は知ってるか?」

「まぁ一応知ってるわ、でも私達はそれを実行するにおいて協力関係の方がいいから一緒に闘っているのでしょ」

「ああ、今まではな…実は俺達大戦中の奴らはレースを倒すため、大戦後の奴らは高山を守るために動かなければならない」

「それで?さっさと結論を言って」

「ああ、俺達大戦中時代の連中は近くお前達を裏切ることになるかもしれない」

「……どう言うこと?…いや、いいわ、貴方がそれを事前に私に伝えて置くという事はもちろん何かあるってことよね」

「ああ、だがただで裏切りなんてしないさ、何か置き土産をしておくよ」

「それは…楽しみにしてるわ」


この時はまだ二人はレースの次のリーダーに誰がなるか分からなかった。しかし、それを知った時、何故自分達が今こうして動いているのかということも知ることになる。

次回の更新は未定です。

centerを進めるので多分4月は過ぎるかと…


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