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after story   作者: かつどん
不幸の再結成
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不幸の再結成 2

ども_かつどんでーす。


この不幸の復活編ではこんな感じに1人ずつ紹介していく進め方をします。

って今回はいきなり登場した人物になるのですが…

烏川 木々未(うかわ きぎみ)という人物は第七世界の人物である。彼女は前の第二大戦、いわゆる第二世界の大決戦で、敗戦した側についていた。

第七世界は大きく空中、地上、水中の三つの勢力に別れていて、それぞれお互いに攻めても利益がないため争いはなかった。

しかし、第一大戦、いわゆる第一世界の大侵攻(ワンズインベーダー)の時に、先ず水中の勢力が第一世界に支配され、地上勢力を侵略した。この時、空中の勢力はこの戦いに関与しなかった。

結果は第一世界の敗北により、地上勢力の勝利となった。次の第二大戦では地上勢力は水中勢力と同盟を組んで空中勢力と戦った。

そして地上勢力と水中勢力の連合側が勝利した。

この時、空中勢力の支配者は白鳥 黒雛(しらとり くろひな)という女性だった。

空中勢力は第二世界で浅井が負けたことを知ると、すぐに降伏した。すぐに降伏した理由には白鳥一族のとあるレースが関与したからと言われている。

そして、烏川 木々未はこの空中勢力の騎士の一人であった。今は勝利側のいいように使われている。

そして、今回一番目と呼ばれる女性から一つの依頼を受けた。烏川は敗北した側のため、受けざるを得ない。

その内容は、第三世界の敵状調査であった。レースが壊滅した事を知った一番目は第三世界の敵の情報を少しでも欲しかった。

本来ならば火神(かがみ)に任すところなのだが、彼には別の依頼を頼んでいるため、烏川に依頼したのだ。


「へーここが酒々井(しすい)って奴の住処か」


烏川は現在酒々井の拠点としている街に来ている。


「一応酒々井は酒々井十六忍武という忍者と侍によって構成されている集団と聞いているが、どう見てもこれは街だよな、この街を調査するってことか?まぁ、あの城に忍びこめばいいか」


酒々井が拠点としている街は中心に一つの大きな建物がある。造りは普通の家を八階建てにしただけなのだが、初めて見た人からは一つの城に見える。

レース達や酒々井十六忍武もそれを城と呼んでいるため、特に問題はないのだが。


「どうやって忍びこもうかな〜」


ここで烏川は始めの問題にぶつかった。


「そのまままっすぐ突っ込んだら…もちろん捕まるわよね」


まっすぐ突っ込む。もし、ここで烏川がそれを実行していたらもちろん捕まっていた。


「っていうか、十六忍武って言ってる割には一つの街が存在している何て変な話ね、まぁもちろんこの街に住んでいる住民が十六人だけってことではないのでしょうけど」


烏川が独り言を言いながら辺りを見渡していると、


「あ!あそこの林から忍び込めそう」


烏川が見つけたのは酒々井の城から一番近くにある林である。


「じゃあ早速これを使って」


烏川が鞄から取り出した物は、


「五番目が作ったこの妨害装置、この世界はセンサーセキリティー?とか言うやつですぐに居場所をつきとめられるのだっけな、しかし!これを使えばそのセンサーセキリティーから逃れられるのだ!ただし、あくまで錯乱させているため、使ったら相手に侵入者がいることを明かしてしまうから使ったらすぐに移動しなければならないらしいが…」


そして、烏川はその妨害装置を作動させて、すぐに林の方へ向かった。

林の方へ向かっている間に街全体に響き渡るサイレンが聞こえた。

どうやら侵入者がいることがバレたらしい。

しかし、センサーに反応がないため、侵入者を見つけることが出来ない。そのため、酒々井側はセンサーを錯乱させている元を見つけることにした。

そしてそれは見つかったのだが、その妨害装置の周りに侵入者の姿はなかった。


「へへっ、簡単簡単」


烏川が妨害装置を捨てて林に入ったその時である。

カタンコトン、と木がぶつかる音がした。

そして烏川は思い知らされた。


「やば、見つかった」


そしてすぐに何かが飛んで来た。

烏川がそれに気づいた瞬間、彼女の背中から灰色の羽が生えてきた。。

第七世界の空中勢力は全員が羽を使って飛ぶ事が出来る。白鳥一族はその羽に能力が宿っている。烏川は飛ぶ事しか出来ないが、それでも移動に利用出来る。

その羽を使って木から木へと移動し、飛んで来た物を避けた。

飛んで来た物、それは苦無だった。


「まさかこんな物に引っかかる何てね」

「いやいや、逆にこれに引っかからない奴なんていねぇよ、まぁ、姿を変えるなら別だけどな」


烏川が引っかかった物、それは林の中の木の枝を糸で結び、それに木の板を重ねて吊るしておくという典型的な仕掛けである。

糸や、吊るしてある木に触れると音が鳴るため、敵の侵入がすぐに分かる。

街全体に張ってあるのはセンサーセキュリティーがあるため、妨害装置ですぐに錯乱できる。

しかし、このようなアナログの仕掛けには対応が出来ない。


「酒々井十六忍武が一人、山田 千忍(やまだ ちしの)


千忍は名乗った後、すぐにまた苦無を投げて来た。

烏川はそれを避けようとせず、むしろ自らあたりに行くように千忍に向かって行った。

千忍は少し驚いたが、すぐに構えた。

烏川は飛んで来た苦無を持っていた剣で弾いてそのまま千忍に斬りつけた。

千忍は何とか受けたが、烏川は羽を使って空中で態勢を変えて烏川に斬りつける。

千忍はまさか空中で態勢を変えるとは思わず、烏川の連撃に対応出来なかった。そして、烏川の横からの斬撃に斬られた。


「バレてしまったなー、街に出ようか」


烏川は千忍を斬ったあと、すぐに街の方へ向かった。千忍がここにいたという事は他の敵にも自分がどこにいるか知られている。それにこの林には絶対に見つかる罠がたくさんある。

これならセンサーが妨害されている街に出た方が安全である。

烏川がそう思って街へ向かった直後、


「酒々井十六忍武が一人、山田 千忍」

「酒々井十六忍武が一人、山田 千忍」

「酒々井十六忍武が一人、山田千忍」


という三人の声が前方からあった。

烏川は立ち止まって前を見ると、三人の男女が木の枝に立っていたり、ぶら下がっていたりしていた。


「山田 千忍?」


もちろん烏川の頭にはこの疑問が湧いて来た。山田千忍なら今さっき斬ったばかりだ、なのに今目の前にいる三人は全員が自分は山田千忍だと名乗った。

烏川は疑問に思ったが、すぐに自分はこの林を抜け出なければならないと思い、早々に動いた。

三人の千忍は烏川が動いた後、すぐに烏川に向かって苦無を投げた。

烏川は羽で舵を取り、苦無を避けながら林の中を飛んで行った。

千忍は木々を動きながら烏川を追った。烏川は逃げながら後ろを見ると、千忍は一人、また一人と増えていった。


「何これ」


千忍はさらに増えていき、投げて来る苦無の数も増えていった。

すると、林を抜ける1キロメール手前で苦無が一斉に止んだ。

そして前方からある音が聞こえてきた。その音は木の枝を切り落とす様な音だった。


「⁉」


烏川がそれに気付いた時はすでに目の前にまで近づいていたため、避けきれなかった。

烏川はそれに片方の羽を斬られた。そしてバランスがとれなくなり木にぶつかった。


「酒々井十六忍武が一人、瀬川 次郎(せがわ じろう)


烏川がそれを見ると、瀬川は浮いていた。


「千忍達が世話になったようだね、それに一人を殺したらしいとか、仇をとらせてもらうよ、たくさんいるからってそれでも一つの命なんだ、でも皮肉だね、飛ぶことが武器の第七世界の奴が飛べなくなって、飛んでる奴と戦うことになるなんてな」

「…………」


烏川はすぐに身体を起こして、林の外に逃げようとする。

しかし、瀬川は下降して、二本の刀で烏川に斬りつけた。

烏川はこれに対して剣で防いだ。

瀬川はすぐに上昇してまた下降して来た。

烏川はまた剣で防ごうとはせずに今度は避けた。

瀬川はまた剣で防がれると思ったため、そのまま直進してしまった。

直進した瀬川に対して、烏川は持っている剣で、瀬川の腰辺りに斬りつけた。

瀬川の腰には何かの機械が巻かれていたため剣に斬られることはなかった。しかし瀬川はそこから風が吹き出されていて、風圧により空中を飛んでいただけに過ぎない。

烏川は瀬川の一撃でそれを理解し、さらに瀬川は羽で飛んでいるわけではないため、先ほど自分がやったような連撃を繰り出すことは出来ない事も理解していた。


「私は空中を飛べるのよ、空を飛んでいる相手と戦うなんて慣れているに決まっているじゃない」

「それも、そうか」


烏川が追い討ちをかけようとすると、


「千忍!後は任せた!」


と、瀬川が叫んだ。

すると、林の全方位から苦無が飛んできた。


「何⁉」


烏川は方羽が無いため、飛んで避ける事が出来なかった。何とか走って逃げるが、例え飛んで逃げても全方位の苦無から避けきれるはずも無く、足に二本の苦無を受けた。

それでも烏川は第七世界の騎士であるため、何とか林を抜けて街に出る事が出来た。

この街の建物は中央の城を除いて、全てがサイコロ状になっている。

烏川は林から出ると、先ずは家の屋根に登り、辺りを見渡した。すると、一瞬だけ眩しく感じた。

そう、一瞬であった。烏川が眩しく感じられたのはたったの一瞬だったのだ。

何故なら烏川が眩しく感じた一瞬の後、彼女の身体の目から上が身体から離れていたからである。

一体何が起きたのか、これは3日後に投稿しますので、お楽しみに

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