再始動3
一話ずつが短いと思ってきました。
ナイフを突き出され、僕は硬直していた。
人は恐怖に陥ると硬直し、動けなくなると言うが、本当だったようだ。
とにかく、僕は逃げることも躱すことも出来なかった。
しかし、ゴキンッっとまるで金属同士がぶつかったような音をたて僕の首とナイフの間に手が割り込んで来た。
その手の持ち主は仮面を被っていた。
「笑えるねぇ 火神君じゃん どうしたのこんな所でー」
と殺人犯はナイフを引きながら言う。
そして火神君と呼ばれた仮面の男は、
「こんな所でどうしたのか?それはこちらのセリフだ。お前こそ何故ここにいる、白鳥」
白鳥、それが殺人犯の名前なのか、と思いながら僕はもう一つのことに驚いていた。
それは先ほど首とナイフの間に入った手は手袋もしていない普通の手だった。仮面の男、火神は手のひらでナイフを受け止めたのだ。しかもナイフは突き刺ささっていない。
「もう一度聞く、何故ここにいる。お前はこんな所で人殺しをするような奴だったか?」
「笑えねぇな」
「どういうことだ。」
「エンが死んだ。」
「えっ?はっ そんな、それこそどういうことだ。エンが死んだ?まさか」
「まさかじゃねーよ。まったく笑えねぇ話だぜ」
「しかしだ。今のこの世界の状況を考えれば納得がいく。」
僕を完全に無視している二人。
「そこでだ、この世界で誰かを殺そうと思ったわけだがよー まさかいきなり見られるとはねー お前も知ってるだろ、殺しを見られたら見た奴を殺さねーとこっちが殺さちまうんだ。だからよー 」
白鳥は僕を指していう。
「そいつを殺させてくんねーかな?」
いきなり長く(?)なりました。
今の状況
小説書きたくなる→書く→飽きる→投稿してしまう→話数が多くなる
ってなってます。
前回言ってた世界観が広がるのはもっと先になると思います。すいません。