表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
after story   作者: かつどん
無意味な復活
29/65

無意味な復活 13

どーも、かつどんでーす。

執筆して投稿を忘れるという状況…

「俺を殺してくれよ」


須奈 真紅(すな しんく)のその言葉に僕は少し苛立ちを感じていた。やっぱり命を粗末に扱おうとしている人にただ怒りがこみあげてくる。それも自分の命を粗末にするなんてどうかしている。だけどそれを言えばこの人は最もなことを言うだろう。この人の生き方、つまり雰囲気を見れば分かってしまう。全てを無意味と感じている、そんな雰囲気がこの人にはある。

だけど、だからこそこの人はまたやり直せるような感じがする。どうやってかはわからないけど。


「嫌だと言ったら?」


須奈の自殺のお願いに火神は試すように答えた。


「川澄が言ったのは俺を殺せないことだけじゃない、俺を殺す必要がないってことも言っていた」

「つまり?」

「つまり、俺を殺さなければここから出られないようにすれば俺を殺す必要が生まれるだろ?」

「………」


須奈がそう言ったので、僕は今入って来た扉の方を見た。案の定、やはり扉はどこにも見当たらなかった。


「俺は粉でなんでも作り出せる粉師だぜ?だから粉で出口のない部屋を作った、というか出口を消した」

「閉じ込められたか…」

「もちろん俺を殺せばこの閉鎖空間は消える、そして君たちは外に出られるよ、さらに君たちは簡単に僕を殺せる、さぁ難易度1のゲームの始まりだ」

「言っておくが須奈、俺お前を味方につけるために来た」

「今までだって味方だったじゃん、何?裏切ったの?」

「言い方が悪かった、俺はお前をここから連れ出しに来た」

「連れ出すもなにも今出口が無いけどね」

「まぁいい、須奈、もう一度表舞台に立つ気はないか?」

「ない」


即答だった。


「ていうか、さっきから気になってんだけど、なんで理沙ちゃんがそっちにいるの?それに生邪(ウィジャ)も」

「こんな所にずっといるのもつまんないから、本体であるあんたを引きずり出すためよ」

「俺は暇だから」

「生邪らしい答えだな」


おい、生邪さん…


「けど俺は外に出る気なんてないよ、ここで死にたいんだ、親友が死んだここでな」

「それなんだが」

「? どうした?火神」

「死んだ親友ってレース幹部のことだよな」

「そりゃそうだろ」

「そしてお前らが死にたくなった理由ってなんだ?」

「エンが死んだからに決まっているだろ」

「じゃあ、そのエンはどうやって死んだんだ?誰かに殺されたのか?」

「さぁそこは知らないね、俺が来た時にはもう死んでいて、レース幹部も皆自殺済みってことになってた」

「そうか」


レースはレースでしか殺せない、そして、レースの幹部の人達は自殺した。それはリーダーのエンって人が死んだからだ。ではそのレースであり、レースのリーダーであるエンって人はどうやって死んだんだ?やっぱり自殺なのかな…いや、こんな事を考えている場合じゃない、目の前の須奈って人を警戒しなくては。


「そして俺は自分の親友の死体を粉にして、それを再形成してお前らと戦わせたってことになる、ただのくだらない人形遊びだろ?」

「ただのくだらない人形遊びで命を取られるのは御免だな」

「そりゃすまねぇな」

「謝られたのは驚きだが、一つ疑問がある」

「一つだけか?」

「今は一つだけだ」

「そう来たか、君も随分レースに慣れて来たね、んで、疑問って何かな?」

「そのレースの試練なんだが、どうして全員で襲わなかった、全員で来られたら勝てる可能性は無かったぞ」

「その理由は二つある」

「二つ?」

「うん、まず一つ、あれは僕を殺せるかを見極める試験だ、合格者が出なければ意味ない」

「確かに…」

「そしてもう一つ、彼らを形成したのは俺だ、そして操っている、操作しているのも俺だ」

「だろうな」

「君たちと戦わせたのは全員戦闘タイプでな、この戦闘タイプの戦術は模倣で何とか再現できる、完全じゃないけどね」

「だから俺でも殺せたのか」

「それは君自身がレースに慣れて来たというのもある、それより残りの補助タイプのレース幹部はね、もう分かったと思うけど…」

「あいつらの能力は使えなかったという事か」

「そう言うこと」


一緒に戦っていたらいつかは相手の動きを覚えることができる。そしてその相手の身体を操ればその戦い方を再現することも可能だ。だが、いつも一緒にいたのに、その能力を知っていたのに、それでも再現する事が出来ない。レース幹部の補助タイプの能力はそれ程特殊だったという事だ。


「まぁ戦闘タイプの彼らも三割くらいしか再現出来なかったけどね、特に殺し屋(キラー)なんて能力使えなかったし」

「そういえばレース幹部の死亡リストをさっき言ってたが、俺の知る限りレース幹部はもう一人いるはずだ、と言うか俺がお前の次によく知っている奴なんだが」

「ん?ああ、あの人か、あの人は今は…」


レース幹部の生き残りってもう一人いるのか。


「レースを裏切ってどこかで生きてるよ」

「はぁ?」


その言葉に僕だけが反応してしまった。

誰だ!須奈がうざいって思った人!もっと面倒な奴がかなり後に出てくるぞ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ