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after story   作者: かつどん
無意味な復活
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無意味な復活 12

ども、かつどんでーす。


レース幹部のエンド、エン、アンダー、ピリオド、ミラーはcenterの方ではもう登場済みなんですよね。是非探して見て下さい。

浅井 理沙(あざい りさ)の案内によって案内された場所は、この建物の中心にあたる大ホールだった。

だがその大ホールの中はかなり凄まじい光景だった。

壁一帯に血の後があり、目で追って行くと、たまに血の塊があった。しかし死体はない。この部屋で一体何人もの人が亡くなったのだろうか。


「十二人かな…」


と、何時の間にか声に出ていた僕の疑問に大ホールの奥で仰向けに倒れている人物が答えた。


下手(アンダー)殺し屋(キラー)最終(エンド)最後(エンド)終止符(ピリオド)反射板(リフレクト)傍観者(ルッカー)(ミラー)(シャドー)使用者(ユーザー)言葉(セイ)そして、エン」


その人物は身体を起こして言う。


「これでちょうど12人かな、忘れたい記憶だから、正確ではないかもしれないけど」


上半身を起こした時、僕はそれが誰なのかを確認した。

その人物は先ほどの三人の須奈 真紅(すな しんく)の中にいて、一番最初に火神に撃たれた人物だった。


「須奈 真紅…」

「俺の名前を覚えてくれているなんて君の記憶力はすごいな、尊敬してあげるよ、そんな君に敬意を持ってお願いがあるんだ」

「お願い?」

「うん、僕を殺してくれないかな」

「え?」


須奈の唐突なお願いに僕は驚いてしまった。

それを見た火神は、


「あいつの言うことを全て聞いていたら心が持たんぞ」

「ひどいな〜でも、今回は本気だよ」


須奈が身体を起こして後ろの壁まで行き、もたれる姿勢になると、浅井が今の状況をまとめた。


「分かった?これが今の須奈 真紅よ、彼は今死にたがっているのよ」


死にたがっている、それはどういう事なのだろうか、ただ生きるのが嫌になったのか、それとも苦しみから逃げるために死ぬのか、生きる必要がなくなったのかもしれない。


「死にたいだ?一人で勝手に死んだらどうだ?」

「それが出来ないからお願いしているんだよ」

「出来ない?」

「まぁこれを見てよ」


そう言うと須奈は粉で一本のナイフを作り出した。

そしてそのまま自らの心臓をつらぬいた。


「!!」


僕はかなり驚いたが、須奈はけろっとしていた。


「風化か」


それを見た火神はその原因を言った。


「そう、風化、このせいで死ぬに死ねないのよね」

「だったら濡れればどうだ?風化は濡れたら出来なくなるはずだろ?」

「そうなんだけどね、理沙ちゃん、よろしく」

「はぁー、分かったわ」


浅井が手のひらを須奈に向けると少量の水が出てきた。そしてその水は須奈にかかった。


「うん、これで俺は風化が出来なくなった、この状態でさっきと同じことをするよ」


須奈は再び手にナイフを形成して、心臓の所を刺した。

須奈の身体は粉にはならなかった。だが、今度はナイフが須奈の身体に当たった所から粉になった。


「ほら、こんな事になる、ちなみに濡れたナイフで刺しても同じことになる」

「………」

「一応分身に殺させることは出来るんだけどね」

「なんだ、出来るのか」

「うん、でもその分身は誰が殺すんだ?」

「あっそうか、粉師には本体とか分身とかが無いのだったな、だから本体が死んでも分身が生きていたら死んだことにはならない」

「そう言うこと」


死なない身体、ではなく死ねない身体か…。そんな身体を持つなんてまさに地獄を見るようなものだ。


「だけど分身に殺させることである発見があった」

「発見?」

「この身体でも誰かに殺されることは出来るってことさ」

「ほう」

「だけどさ、聞いた事あるだろ?レースはレースでしか殺せないってね」

「もちろんだ、だがどうしてレースの幹部達は死んだんだ?その言葉通りではないのか?」

「まぁこの言葉は誰かが勝手に言ったことだけど、レースの幹部のみんなはこの言葉通りに死んだんだぜ」

「何だ、レース同士で殺し合いでもしたのか?」

「いーや、彼らも俺と同じく死にたくなったのさ、だから自殺した、自分というレースに殺されたのさ」

「なるほど、そしてお前はひとり残されたと」

「まぁそんな所かな…」

「あれ?そういえばレース幹部ってもう一人…」

「そこでだ、この堂主館に来た誰かに殺してもらおうと思ってな」

「じゃあ何故あんな仕掛けを作った、あれじゃあここにたどり着く前にお前が殺してしまうだろ」

「もちろん死ぬためさ、あの仕掛けを全てクリアできた者は俺を殺してくれると思ってな」

「本末転倒だと思うが」

「全くもって無意味だ」


その時、須奈な不気味な笑みを浮かべた。


「始めは無かったんだぜ?けどな、最初に来た奴が言ったんだ、俺ではお前を殺せない、そして俺には殺す必要がないってな」

「最初に来た奴って誰だ?」

川澄 日日日(かわすみ あきら)、あの陰陽師みたいな奴だよ」

「あいつか」

「だから俺は俺を殺せる奴を選別出来るようにした」

「今までの試練はそう言うことか」

「?」


今までの試練?それと何か関係があるのか?


「最初のナイフの試練、あれはお前の得意とする全方位からの攻撃を表しているのか、ここまで来た自分を殺してもらえる者を間違って殺さないためか」

「え?あれにそんな意味があったの!」

「ま、そゆこと」


僕の驚きに須奈は適当に答えた。


「二つ目のレースの試練は、レースでも殺せると自信を持たせるためか」

「レースを殺せる奴を選別するためでもあるけどね」

「そして三つ目は須奈を殺させて、本体の方も躊躇いなく殺せるようにするためか」

「ちょっと考え過ぎだけどほとんどそんな所かな…」


全然気付かなかった、あの仕掛けにそんな事が隠されていたなんて。


「んで、君は、いや君たちはその試練を合格した、今俺の目の前にいる、だからさっさと」


須奈はあくまでも平然として言う、まるでその言葉を言うこと以外のことは全て無意味であるかのように。


「俺を殺してくれよ」

そう言えば前回レース幹部は13人いるって言ってましたが、本当は14人です。間違えてました。すいません。

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