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after story   作者: かつどん
無意味な復活
25/65

無意味な復活 9

さぁ出て来ましたよ奴が!

centerも読んで下さいね。

「はぁー、すごいっすねー」


レース幹部全員が倒れた後、火神の指示があったので、僕もラインを越えて火神の元へ行った。

僕がラインを越えてもレース幹部が襲ってくるということはなかった。


「レースとは何回か戦ったことがあるからな、しかもただの人形に負けるわけがない」

「それで質問なんですけど」

「何だ?」

「仮面の能力って一つにつき一つだけじゃないの?今何かいっぱい使っていたよね」

「ああそれか、それは…」


火神は仮面を外した。

えっ、と僕は少しだけ焦ったが、火神の顔を見ると、

また別の仮面があった。


「………」

「まぁ、こう言うことだ、俺は仮面十一座の仮面を何重にも着けている、お前にその仮面を渡した時も新しく仮面を着けたってわけではないだろ?」

「あっ、そう言えば」

「質問はそれだけか?」

「えーと、うん、これだけ」

「そうか、では先を急ごう」


この時僕には少し引っかかることがあった、だが僕はそれに気付かなかった。

僕がこの時、何故火神が戦っている間にも僕の視界を覗けたのか、それを聞かなかったことは後に僕と火神の関係を大きく崩すことになる。

そんなことは気にも止めずに僕達が少し進むと一人の男が立っていた。


「やぁ、火神君〜久しぶりだね〜、ここまで辿り着いたのは君が二人目だよ、隣の子で三人目かな」


その男の印象はどこにでもいるような感じるの男だった。普通に、まるで漫画のモブキャラのような雰囲気だった。


「まぁとにかく君たちには最後の試練を受けてもらうよ、準備はいいかい?」


その質問に対し火神は、


「…お前、誰だ?」


と言った。


「………え?」

「いや、お前誰だよ」

「いやいや、俺だよ?俺、須奈 真紅(すな しんく)だよ!」

「俺の知っている須奈は白髪でもっと身長が高かったはずだが」

「ん、あー、えーと…と、とにかく最後の試練を始めるぞ」

「試練の内容は説明してくれるのか、前の二つと違い親切な試練だな」

「うん、相手には出来るだけ親切に、それがレースの方針だよ、試練の内容はいたって単純、僕達を全員殺せ、そうすれば合格」

「達?お前だけじゃないのか?」

「うん、僕を含めたこの三人」


須奈がそう言うと、須奈の左側に白髪で須奈より身長が少し高い男の人が、右側に僕と同い年くらいの女の子が現れた。


「俺の記憶が正しければお前の左に立っているやつが須奈 真紅なんだが」

「うん、今君たちが見ている三人は須奈の中にいる三人の人格さ」

「人格?お前は三重人格なのか?」

「違う、違う、粉師の能力に粉師最終奥義 纏って技があって、それは相手を取り込むって技でね、それで僕、須奈 真紅がこちらの藤原さんに取り込まれて、須奈は粉師になったのさ、藤原さんは死にかけだったから気力がかなり薄くてね、身体の主導権は僕にあったんだよ、そして僕はこちらの女性、浅井 理沙(あざい りさ)ちゃんを取り込んでね、だから僕は三人なのさ」

「あっ、何故須奈なのに藤原一族代表者なのかやっと分かった、てっきり藤原 美夜(ふじわら みや)と結婚したからだと思ってた」

「えっ!結婚してるの⁉」


僕は思わずツッコミをいれてしまった。

すると、須奈は僕を見て、


「ねえ君第三世界の人だよね、今何歳?」

「じゅ、十五歳、中学三年だ」

「僕は今の君と同じ歳で結婚したのさ」

「ゔえ!?」

「ねぇ、今どんな気持ち?こんなキャラデザの奴がリア充何て信じられないとか思ってる?」

「キャラデザって…」

「何故火神が君を連れて来たのかはあえて聞かないけど、もちろん君も試練に参加してもらうからね、絶対防御の仮面を着けているけど、前にその仮面を着けていた人を殺したのはね、レースの一人なんだよ」

「………」


僕は慌てて火神を見たが、火神はすでに須奈に集中していた。


「じゃあ、さっさと始めちゃうよ、僕達全員を殺しせば須奈に会えるよ」

「と言うことはお前は分身か」

「粉師に本体とか分身とかなんてないよ」

「そうだったな」

「じゃあ始めるよ」

「ちょっと待った」

「さっきから僕は何回始めるよって言っただろうか、もう飽きたよ、だがOK、待つよ、何をするんだ?」

「仮面を少し変える」

「マスクチェンジか?」

「まぁそれだな」

「何⁉ここで速攻魔法発動だと⁉」

「何を言っている?」

「気にするな」

「そうか、じゃあ、」


火神は後ろに下がって来た。そして後ろを向いてしゃがみこみ、ポケットから何かを取り出した。そして着けている仮面を全て外した。

どうやらポケットから取り出したのは覆面だったらしく、その覆面をかぶり、また仮面をもとどおりに着けた。


「よし、これでOK」

「………………」


覆面の上に仮面って、より変質者に見えてしまう。


「へー仮面って、重ねて着けてもいいんだ」

「まぁな、そしてこんなこともできる、五人写しの仮面発動」


火神が五人になった。

いや、五人と言っても着けている仮面が五人とも違う。同じ仮面をつけている者もいるのだが…それに、五人とも仮面の下に覆面を着けているため先ほどと見た目はあまり変わらない変質者に見える。

それを見て須奈は、


「いつも思うんだが、それって覆面だよね、仮面じゃないよね」

「いや、これも立派な仮面だ、なんたって五人になれるからな、お前ら粉師と同じく分身とか本体とか何てないぞ」

「いやいや、まぁ強いとは思うけどね、どちらかと言えば仮面十一座のリーダーの仮面の方が強いし」

「リーダーの仮面は条件がある、だがこの仮面はいつでもどこでも五人になる、それにこの仮面の模様の色は五人とも違うぞ」

「なんとか日記の12thにしか見えねーんだが…」


それは僕も思った。


「まぁ、仮面十一座の仮面には完全に仮面に見えないのがもう一つあるからいいとして」

「何のことだ」

「あの鎧のことだよ!」

「あれも立派な仮面だ、自分を写す仮面だぜ」

「写す物が全て仮面ってわけじゃねえだろ!ってか普通仮面は何かを写さないからな!」


駄目だ、どうしても火神よりも須奈の方に同意してしまう。


「それよりさっさと始めろ」

「こっちが待ってあげてるんだろうが、まぁいい、一気に行くぜ」


そう言うと、須奈の三人は同時に動き出した。

すると五人の火神の中で一番真ん中にいる火神が拳銃を取り出して、今まで喋っていた須奈に銃口を向けて引き金をひいた。

拳銃から発射された弾丸は須奈の脳を撃ち抜き、須奈は頭から血を流して死んだ。

それを見た残りの二人、藤原と浅井の須奈は、


「「いきなり一人やられてんじゃなぇか!」」


と叫んだ。


いやー、バトル物の描写ってかなり難しいですね。


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