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after story   作者: かつどん
無意味な復活
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無意味な復活 5

ども、かつどんでーす。


Qこれはどんなお話しなの?


A超厨二アクションバトルです。決して超能力バトルだけでも異能力バトルだけでもありません。

火神と小川が堂主館に向っていた時、二人はある物を見つけた。ある物というよりある結界だが。


「えっと…これは何すか?」

「結界だな、おそらく川澄 日日日(かわすみ あきら)の結界だろう、触れても大丈夫だ」

「へーそうなんですか」


というわけで実際にその結界を触ってみる。

結界は特に何事もなく、変化もなかった。


「何と言うか、ガラスでも触っている気分だ」

「ふむ、触れても大丈夫ということはやはり、川澄の結界だな」

「え?今触っても大丈夫って聞いたから触ったんだけど、え?もしかして…」

「俺が結界を誰の物か見分けられるわけないだろ」

「………」


くっ、こいつ…


「中にある死体は敵の幹部の誰かだろう」

「え?死体?」


火神に言われて見てみると、結界の中には一人分の死体が白骨化していた。そしてそのそばには一本の刀もある。


「結界が張られている理由は、やはりあのマッドサイエンティスト対策だろうな」

「え?マッドサイエンティスト?」

「今少し話題の科学者だ、何でも死体から本人を生き返らせる研究をしているとかな」

「それは…」


それはどうなのだろう、哲学的な問題だ。


「まぁ、この結界はあまり、破られることはないから安心だ」

「そうなの?」

「川澄 日日日は第十世界と第五世界のディメンションハンター、魔法の世界と科学の世界のディメンションハンターだ」

「何すか、その相反する二つのサラブレッドみたいのは」

「この川澄の結界はいわゆる半透膜でな、外側からは内側に干渉出来ないが、内側から外側へは簡単に出られるようになっている」

「へー、内側からなら出られるのか〜」

「まぁいい、さっさと堂主館へ行くぞ、そこからが本番だ」


二人が堂主館の玄関に着いた頃、野木博士と風早(かぜはや)(うねり)の死体を見つけていた。

つまり、彼らもこれからナイフの試練を受けるところである。

畝のしたらを見つけると同時に野木博士と風早の周りに数百本のナイフが出現した。

そして、例の紙とストップウォッチが出現し、カウントが開始された。


「ひぃえ〜ナイフがいきなり現れたぞよ、どうするかえ?」

「危ないので、野木博士は頭を下げていて下さい、後は自分がやります」

「そ、そうかえ、では任せるぞよ」


風早は刀の柄に手をかけ、構えた。

ストップウォッチのカウントは3…2…と減っていった。そして残り1秒となる時、風早はその刀を抜いた。


風刀 鎌鼬かぜがたなかまいたち、抜刀!」


風早が刀を抜くと、ナイフは動き出した瞬間に弾き飛ばされていた。前方だけでなく、全方位のナイフが弾き飛ばされた。

そして、血ふぶりをするように方を振ると、次に出現した数十本のナイフは弾き飛ばされた。その後ナイフは出現しなかった。ナイフの試練は終了したようだ。


「おひょ〜もう終わったのかえ?さすがは風刀、風属性武器では最強と呼ばれるだけはあるぞよ」

「はい、終わりました、ですが…」


風早は畝の死体を見ていたた。


「安心せい、終わったら此奴も生き返らせるぞよ」

「…左様ですか」

「では、奥に進むとするぞよ」


野木博士と風早は奥に進んだ。

そして、その後に来たのは…


「止まれ!」

「えっ?」


もちろん火神と小川である。

彼らの周りにも数百のナイフが出現した。


「え、これは、一体」

「須奈の作った仕掛けだろう、どうせこのナイフ全てを受けなければ前には進めないということだろう」

「全てのナイフを受ける?」

「しかし、後ろにも出現したとはな、これでは退くこともできない」

「えー!本当じゃん!どうすんの⁉」

「全くレースらしくないな」

「そんなことより、これどうすんの!何かストップウォッチまで出てきたし、何かカウントが始まったし、これ残り時間だよね、そうだよね」

「安心しろ、お前は死なない」

「へ?」


火神は自分のつけている仮面を外した。だが、その下にもまだ仮面があった。

そして、外した仮面を僕に差し出して、


「この仮面を着けておけ、そうすればここでは死ぬことはない」

「…こ、この仮面を着けておけばいいのか?」

「ああそうだ、着けるだけでいい」


そう言われたので僕は渡された仮面を着けた。視界がすこし悪くなったが、前方を見渡すことは出来た。


「武器写しの仮面、発動!」


と言って手を前に出した。

すると、周りの数百のナイフの全ての目の前に別のナイフが出現した。新たに出現したナイフは元々のナイフの前にあり、その切っ先は元々のナイフに向けられ、先端同士があたっている、まるで鏡で写したかのように。

そして、ストップウォッチがゼロになったがなり、ナイフは一本も動かなかった。後から出現したナイフに止められたのだ。

真っ直ぐの投ナイフを真っ直ぐの投ナイフで止めるなんて、かなり精密にナイフが衝突しなければならないが、ナイフは写されて出現したため、ナイフの先端同士が衝突するようになっている。


「ふむ、その仮面を渡す必要もなかったかな」

「………」


ぽかーん、としていると、のこり数十本のナイフが出現した。


「ちっ、まだあったか…」


だが、これも先ほどのようにナイフを写し出してこれを止めた。

ただ一つ違うのは、火神からは死角になっていたナイフが一本だけ、僕に届いたということだ。

ナイフは僕の服を貫通して先端が僕にあたっていた。だが、僕の身体には刺さっていなかった。身体にあたって、それで勢いをなくして、地面に落ちた。


「⁉」


僕には僕に起きたことが理解出来なかった。


「え…これは…」

「それがその仮面の能力だ」


僕が混乱しているのを見て、火神が解説した。


「その仮面は触れている部分が触れた物になる仮面だ」

「触れた物?」

「仮面や着けている人物が変形するというわけではないぞ、まぁ言葉での説明は難しいが、実際に今起こったことを説明すれば、そのナイフがお前にあたっただろ、そうすればお前の身体のナイフに触れている部分がナイフと同じ物になる、だからナイフは身体に刺さらなかった、もちろんナイフが離れたら身体も元に戻るけどな」

「仮面を着けているだけでそんな能力が手に入るのか」


あ、そう言えば初めて火神とあった時、火神は白鳥のナイフを素手で止めてたっけ。


「まぁ、こんな能力なんだが、強いと思うか?」

「そりゃこんな能力があったら死なないじゃないですか」

「その仮面を着けていた前任者はレースに殺されたとしても?」

「え?殺された?どうやって?」

「それは俺にも分からん、それより先を急ぐぞ」


二人は前に進んだ。

すると途中で、何かに怯えて縮こまっている白衣を着た男と、首を切られた一人の侍の死体があった。

前書きのQ&Aが成立していないような気がする。


まぁあるカードゲームのアニメでもQ&Aが成立する方が珍しいからお気になさらず。

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