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プロローグ 『後悔』

初めて投稿させていただきます。


まだまだ未熟で読みにくく酷い点もあるかもしれませんが…


コメント・アドバイスを頂けると嬉しいです。

20XX年 1月28日 19時15分


 目の前が暗くなった。

いや、暗い場所に移ったと言うべきか。

あたりに工具が散乱し、何に使うのか大きな機械が半分だけカバーに覆われている。

これは、工場か?

だが、場所が全く分からない。


「今度は何だ。それより俺は今いったいどこにいるんだ。」


 奥から物音がした。

遠くに明かり漏れているのが見える。


「とりあえず、ここから抜け出そう。」


////////////////////////////////////////////////////////


1月 28日 13時25分


 現代社会の授業は嫌いだ。

五時間目なので昼休みのテンションのまま授業を受けている人もいる。

自分は、周りとは違う。

現代社会なんて関係ない人はやらなくていいんじゃないのか。


「……くん……桜庭くん……桜庭くん!!」


 急に名前を呼ばれた。

ざわざわしていた雰囲気が一転して静まり返った。面倒臭い。

呼ばれた方を見ると当たり前だが先生が自分を訝しげに見ている。



「何ですか、榊原先生?」

「ゲーム理論についての話をしていたのですが聞いてましたか?」


 もちろん聞いてなかったが、ゲーム理論?

それは現代の社会に関係あるのか?

まぁ、いいや。


「いや、全く。」

「桜庭くん……あなたはいつもボーッとしていますが 、寝てないのですか?」


 いえ、寝てますとも……授業中にバッチリと。

あー、質問に答えるのが面倒臭い。

授業も周りの態度もつまらないし、保健室にでも行くか。


「あ、そうなんですよー。ちょっと保健室行ってきます。」

「あっ、ちょっと桜庭くん!!」


 後ろから先生の呼び声とクラスメートの自分に対する嫌みが聞こえたが無視だ。

あの先生は、いつも質問ばかりで嫌いだ。 こういう時は保健室で休むに限る。


「失礼しまーす、1年2組の桜庭 心です。」


 保健室には誰もいない。

珍しい、というよりあり得ない。

この学校は保健の先生が毎日三人いる、全員が出張に出ることは無く、帰るときは生徒が全員下校してからだ。


「随分とダルそうな顔してるなぁ、大丈夫かい?桜 庭くん♪」


 男の声が背後からした。

後ろを見ると見知らぬ男が立っていた。


「い、いつから後ろに……。」

「まぁ気にしないでよっ、俺は善本 、怪しい者じ ゃないよ。」


 金髪で耳に十字架のピアスをしている中年が刃物のようなものを両手に持っている。 男は、微笑みながら刃物を向けてきた。


「とりあえず、さよならかな。」

「えっ……」


 次の瞬間、腹部が熱くなった。


「痛っ……あれ……ぐ、あっ何で……俺をうっ……」

「まずは、一人目♪」


 善本は保健室を出ていく。

痛みが強すぎて感覚が麻痺をしている。


「保健室になんか……来なければ……良かった。死にたくない。」


 保健室に行く前に戻りたいと思った。 



その瞬間、名前を呼ばれた。


「…くん…桜庭くん…桜庭くん!!」

「えっ!?」


 

 俺は、教室に居た。

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