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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

2030年最期のディナー事件。

作者: ヒロモト
掲載日:2026/04/29

マイホームを持つのが殺された夫との夢だった。

『お前たちだけでも逃げろ!』

夫は私を逃がすために『8本足の巨大なバケモノ』にバリボリと喰われた。

『お前たち』か。

私が妊娠していたの。気がついていたのね。


・

私は走って走って何とかこの豪邸に辿り着いた。

こんな家に夫と住みたかった。

私は外にいるであろう『あいつ』に怯えながら毎日を過ごした。

幸いにもこの家には水も食料もあった。

誰か他に生き残りはいないの?

……誰かの気配はする


・

体調が悪い。吐き気が止まらない。

妊娠してるから?


・

出産をした。


・

ヤツがとうとうこの家を見つけた。



・

体調が悪い理由が分かった。

ああそんなこと。


・

悪魔的なアイデアが頭をよぎる。

『毒を食うなら喰われろ』よ

・

最期のディナーを楽しむことにした。

それは甘く酸っぱく香ばしく……口の中に虹ができたと錯覚するほど美味しかった。


・

覚悟を決めた日。ヤツが家の中に侵入して来た。

都合がいい。


私は夫と同じ様に下半身からゆっくり喰われた。


”ザマァ見ろ”


子供たち。あなた達は生きるのよ。

私みたいに最高のパートナーを見つけて幸せに。

生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて


・


アシダカクモの死体があったので片付けた。

なんでお前が死ぬんだよ?

妻にバレないようにティッシュに包んで捨てた。


・

最近アイツらを見ない。

毒餌が効いたっぽい。


・

翌日のゴミの日、運悪くゴミ袋の中にあるクモの死骸を見て妻が悲鳴を上げた。

しまった。底に沈めてなかった。

ティッシュに包む時に強く握って潰したのでクモの腹は裂け、『中身』が飛び出ている。


「このクモ!ゴキブリを食べてる!」


「アシダカクモはそうなんだよ」


このクモ。毒餌を食ったゴキブリを食ったから死んだのかな?


「おっと」


台所に仕掛けておいた『卵、巣ごと死滅させる毒餌』も捨てないとな。










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