やさしさをどこか
やさしさのいくつかは
今日はこの場所に置いておく
今まで勝手なことばかり言ってきたし
それをたぶん
ぜんぶ聞いてもらっていたよね
短い夜もそうでない夜のときも
振り返るたび
やさしさの意味を知る
本当は別のことも
もっと信じてほしかったから
ごまかした言葉の数々を
今からでは、もう遅いけれど
今すぐにあやまりたい
わたしは知らないことが多すぎた
「恋知らず・・」
そのひと言で
過去を洗い流せるとしたら
ずいぶんと救われるけど
また逃げたの、なんて言われると
つらくなるから
あなたの半分以上のやさしさについて
わたしは受け取ることはできないね
季節が変わり
あなたのまなざしも幾分かは変わり
わたしの思いもやがては変わる
どんなときだって
そのやさしさに救われた
まちがいなく・・
わたしも
だから、弱音をはいても
わがまま言っても
わたしが気づいてる範囲であっても
置いておいた、やさしさのどれだけかを
いつか、触れてみたい
そんなことを思うから
今夜が短い夜でも
そうでなくても
いつか、そのやさしさを
読んでいただき、ありがとうございました