第七章 登場人物評価と登場魔術に関する資料
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今回現れた超越存在の評価に関する南極卿財団秘匿資料。
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・『冠を頂く勝利』生まれの異形＝サタン
評価：【黙示録級】：四呪詛の一角を担う。胴体につながる巨大な魔法陣に縁取られた穴は全てを呑み込み破壊する。穴の成長は常に加速しており、最終的に地球全土を埋め尽くし、巨大なブラックホールへと変貌、術式が一段階変化しブラックホールが巨大化し続ける術へと変化する。また、彼の術式効果に捕らわれた人間は魂が変質し悪魔の姿となり、敵味方、自身さえも見境なく殺し破壊する存在へと姿を変える。これも円陣の成長に伴い効果範囲が広がる。
南極卿信条第一条違反者であり、出現した際は例外を除き、速やかな対処が求められる。
・『平等なる天秤の飢餓』止まぬ腐敗＝ダゴン
評価：【黙示録級】：四呪詛の一角を担う。足元に展開される円陣は触れた者を眷属へと変貌させる。無限に眷属の魚を振りまき、豊穣をもたらす。その魚と同じ質量の食物を、円陣から伸びる魔術結合に捕らえられた生物の消化器官から奪い取り、飢餓状態にする。最終的に円陣は全世界へと広がり、全世界が飢餓と魚の豊漁に見舞われる。
南極卿信条第一条違反者であり、出現した際は例外を除き、速やかな対処が求められる。
・『戦争の赤い剣』真なる狂気＝アスラ
評価：【黙示録級】：四呪詛の一角を担う。人間の脳に直接情報を注入することができる。常に錯乱しており、常に幻覚や幻聴の影響を受けている。その影響を他者に与えることもできる。かと思えば理性的な行動や作戦行動の遂行、作戦立案、妨害工作など、四呪詛のブレーンとして動き、四呪詛の中で唯一、人間と交渉が可能な存在である。他の四呪詛同様に人間を殺すことを積極的に行うことは変わらない。
南極卿信条第一条違反者であり、出現した際は例外を除き、速やかな対処が求められる。
・『青ざめた死』無名者＝ウェンディゴ
評価：【黙示録級】：四呪詛の一角を担う。痩せた男。この存在を認識した者は確実に即死する。その効果は無差別であり、他の四呪詛及び自身に対しても適用される。また、その死は苦痛の伴うものであり、ウェンディゴはその苦しみから常に悶絶し叫び声を上げている。受肉時に必ずこの効果は発揮され、魂の封印状態ではこの苦痛は発生しないため、復活には消極的。復活の際は苦痛から全ての者を殺すことのみを遂行し続ける。
南極卿信条第一条違反者であり、出現した際は例外を除き、速やかな対処が求められる。
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今回使用された魔術について 南極卿財団資料・魔術事典より
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・Ａ群／強度：メガトン級／魔術言語媒体・魔術紋様媒体・身体媒体／結界術・情報操作術条件付与・力学操作術 作成者・使用者：栄光のジュン
【龍争虎闘（Enter the NINJA）】
結界内の人間を黒ニンジャと白ニンジャに分け、それぞれ同じ色の布を付けられた【仲間】同士の攻撃を不可能にする（無害と判別される行動は許可される。その判定は術者の無意識的な認識に寄る）。人数は基本的に同値になる。奇数の場合はどちらかがランダムに一名少ない。黒か白かは術者にも不明。相手の人数が減れば布の色が人数調整のため変化することがある。最後の二人になるまで戦い続けさせる術式である。結界外に出た場合も布は付きまとう。布が付与された人間は結界外へ出ると呪いにより半永久的に喘息に似た症状に苛まれる。
使用言語：現代各種中国語、ラテン語、英語。
消費魔力量：最大瞬間出力（発動時、一人当たり）：５００ｇ／常時出力：１５ｇ毎秒
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・Ａ群／強度：メガトン級／魔術言語媒体・魔術紋様媒体・身体媒体／力学操作術 作成者・使用者：栄光のジュン
【酔八仙（Drunk Monkey）】
酔八仙の拳法型と呪文を唱えることにより発動する。各型のモデルとなった仙人にちなんだ攻撃を発動するほか、格闘攻撃に術式が付与され、より効率的に攻撃時の破壊力などを魔力で向上できる。結界術に組み込むことで結界内のあらゆる箇所にて、複数の攻撃の衝撃とダメージを発生させることができる。
使用言語：現代各種中国語、ラテン語、英語。
消費魔力量：最大瞬間出力（発動時）：１００００ｇ／常時出力：２ｇ毎秒
【酔八仙：呂洞賓】
伝説上の仙人、八仙の一人、呂洞賓の伝説を再現する。攻撃は斬撃のような特性を持ち、更に雷を帯びる。遠距離に向け攻撃を飛ばすこともできる。
消費魔力量：最大瞬間出力（発動時）２００ｇ
【酔八仙：鍾離権】
八仙の一人、鍾離権の伝説を再現する。芭蕉扇による風は死すらも超越したという。拳法型によって繰り出される攻撃は斬撃となり、緩急の奇妙かつ鋭敏な攻撃は時に飛ぶ斬撃として放たれる。
消費魔力量：最大瞬間出力（発動時）１５０ｇ
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・Ａ群／強度：メガトン級／魔術言語媒体・身体媒体／身体変容術 作成者・使用者：ベアトリーチェ・カントル
【黒の夢 the Favoured Ones】
爪の部分の一部を微小な【眷属】へと変容させ攻撃する。【眷属】は非常に強い強度の魔力を有し攻撃によってできた傷に付着し、その傷を広げ、身体へ侵入して、内部から破壊する。ベアトリーチェ・カントルは【眷属】をある程度の時間が経過すると自壊するように設定しているため、大規模な被害は起こりえないが、強力な攻撃であることは変わりない。
使用言語：ラテン語、ヴィクトル・レガリア方言ラテン語
消費魔力量：最大瞬間出力（発動時）：６６６６ｇ／常時出力：６ｇ毎秒
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・Ａ群／強度：核分裂級／魔術言語媒体／霊魂操作術・力学操作術 作成者・使用者：賀茂瀬里美
『式神使役術：力場変換：極』【異次元の色彩】
式神一体をレーザーに変換し全てを破壊する。陰陽道における重要な祭神、冥道十二神を式神として操る術の奥儀。
消費魔力量：最大瞬間出力（発動時）：２０００ｇ
・Ａ群／強度：メガトン級／魔術言語媒体／霊魂操作術 作成者・使用者：賀茂瀬里美
『式神使役術：特殊指令：極』【哀れなピエロ】
式神を自身の攻撃行動と全く同じ攻撃を数コンマ秒ずらして行わせることで、無限に近しい連撃を一撃に込める。最大１２重ねにもなる、この一撃は１２倍の威力となるのだ。
消費魔力量：最大瞬間出力（発動時）：２００ｇ／常時出力：４０ｇ毎秒
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・A郡／強度：核分裂級／魔術言語媒体・紋様媒体／精神操作術・霊魂操作術 使用者：宇美部来希
『外法布留御魂大神霊験再現術式』【夏祭り（Can't Help Falling in Love）】
精神操作術を介し身体情報を書き換え、人間を強化、隷属させる。魂を司る神の霊験を再現し、その者の望む姿へと変貌させる。その望みは歪んだものが多い。霊魂を凝固させる効能も持ち、『饒速日命十種神宝神法魂鎮祭』の術式により変貌した人間を元に戻すことや再生させることが可能である。
使用言語：古代日本語、中世日本語、近世日本語、現代日本語。
消費魔力量：最大瞬間出力（発動時）：１５ｇ
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・Ａ群／強度：災厄級／魔術言語媒体・儀式媒体／精神操作術・力学操作術・物質生成術・霊魂操作術 使用者：在穂歩
『饒速日命十種神宝神法魂鎮祭（にぎはやひのみこととくさのかんだからのしんほうたましいしずめのまつり）』 【完全再現】
術の本来の形式を再現し、本来の術効果である、魂に作用し、人間のあらゆる病、傷を癒す効果をもたらす。それは一節には死者を蘇らせる効果さえも持つという。
消費魔力量：最大瞬間出力（発動時）：５００００００ｇ
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