用語説明
大したことは書いてませんよ?
ある意味自分の為の覚え書きですので。
● 用語説明 ●
≪あ行≫
●武技 (あーつ)
武器種ごとに存在する、MP消費で発動出来る技のこと。
習熟度ごとに1つずつあり、自然に身につく事もあるが教わった方が早い。
例えば剣でも片手剣・両手剣・刺突剣に分類され、それぞれに合った技が設定されている。
片手剣のFランクは”隼斬り”。
そして、近接武器のEランクは大抵”受け流し”だという。
●暗黒竜教団 (あんこくりゅうきょうだん)
”暗黒竜”を盲目的に崇拝する集団。封印されている神”暗黒竜”を解放する為に贄を捧げるのが主目的らしい。教義である『完全なる沈黙』の為なら自らの命さえ捧げる事を厭わない。
実働部隊は”暗黒の牙”と呼ばれ、特に過激な行動を取る事で有名。過去には小さな村をまるごと儀式と称して虐殺したとか、赤ん坊を誘拐しては生きたまま心臓を抉って血を抜いていたと言われている。その為、光の神であるルキア教に取っては天敵。
●赤の疾風 (あかのしっぷう)
レナード・ディーパーの二つ名。赤い髪が由来と思われる。
本人は自分で名乗った事は無いと弁明する。
●素質 (あびりてぃ)
生まれ持った固有の物と、職により条件を満たした事で追加される物とがある。レナードの持つ『異空庫』は生来の物で、かなりのレアもの。
≪か行≫
●下級職 (かきゅうしょく)
戦士、拳士、狩人、盗賊、神官、魔術師が、下級職の中でも基本職と言われるもの。
その他にも特殊な素質や技能が前提となるが、薬師と召喚士、魔物使い、錬金術師の4種がある。
●教導館 (きょうどうかん)
シュミットガルトのルキア神殿が運営している孤児院。クリスが暮らしている場所。
まだまだ珍しい紙の本や、創世神話の絵巻物なんかもあるらしい。
●豪雷 (ごうらい)
シュミットガルトの伝説的パーティ。限りなくランクSに近いランクAパーティと言われた。
メンバーは狂戦士・壊滅のアンドレイ、魔法戦士・閃光のレイチェル、賢者・巨賢王ヴォルフガング、忍者・黒き風コシローの4人。
とある遺跡の攻略でコシローを失い解散、全員が引退してしまった。
≪さ行≫
●最上級職 (さいじょうきゅうしょく)
転職条件の難しさから最上級職と称される職2種。
狂戦士と忍者を差す。
●侍 (さむらい)
忍者と同じく、東方の島国発祥の職。
要求される能力値が高く、それでいて技能は忍者ほどありがたみが無い。更に、装備制限が厳しく、武器はメインに刀か太刀、或いは薙刀、サブに小刀か小太刀、脇差しのみ。防具は完全鎧並に重い甲冑の一揃えか、魔術師並の布の服”キモノ”かの2択の上に、大陸では武器も甲冑も入手が極めて困難。
しかし極めた侍はキモノでも傷一つ負わないし、強くて格好いいとレナードは語る。
●上級職 (じょうきゅうしょく)
例)戦士→剣士、盗賊→暗殺者、神官→司祭、魔術師→魔導師等、下級職のLvをある程度上げなければ転職条件を満たせない職業。
●城壁都市シュミットガルト (じょうへきとしシュミットガルト)
領主が人徳者だと有名な、治安も良く栄えている大きな街。周辺に有名な地下迷宮や遺跡、魔物の出る森などが点在している為、地元出身者も、新たに訪れる冒険者も多い。
東西の街道から繋がる大通りと、北の領主の城へ向かう大通りがある。南の方から一般居住地区、繁華街の娯楽地区、役所や神殿などが有る行政地区、一番北に領主の城……と区分けされている。
●職 (ジョブ)
人には生まれ持った職業が1つあり、もう一つまで様々な職を選ぶ事が出来る。
13歳の誕生日までは、能力値の職欄に”職名+見習い”と表示され、子供扱いされる。
制限無く選べる下級職には戦士、拳士、狩人、盗賊、神官、魔術師が存在する。
●職選択の日 (じょぶせんたくのひ)
子供が13歳になった誕生日に、神殿で能力値を確認する行事。
神殿の『選択の間』での確認では発現前の素質も分かる事から、殆どの子供が見て貰う。この日以降、生来の職の欄から”見習い”表示が外れ、冒険者ギルド等各種ギルドへ登録する事が可能となる。
●職種王 (ジョブマスター)
その職を極めた者を呼ぶ尊称。
概ね職の技能を全て習得し終え(Lv.30になるくらいと言われている)、その上で技能自体もB以上を修めて居る場合に呼ばれる。
下級職でもLv.40でMaxなので、そこまで行くと職種王となるが、主に上級職の場合に呼ばれる事が殆どである。
●技能 (スキル)
職の修練によって習得、熟練していく様々な事柄。習得してすぐはFから始まり、F→E→D→C→B→A→S→SSと上がっていく。修練をサボると緩やかにレベルが下がっていくが、一度覚えた技能を忘れる事はない。
●巻物 (スクロール)
魔術師系呪文を習得する為の道具であると同時に、一般人でも巻物を開き、MPを消費する事で書かれている呪文の効果を得られる一番簡単な魔道具でもある。
しかしながら、魔術師が同呪文を使う場合の倍のMPを消費する上、そもそも巻物自体が少々高額な為、あまり魔道具として使われる事は無い。
●能力値 (ステータス)
『能力値』と呟く事で見られる、自分自身の情報。他人には見えないが、神殿の『職選択の間』で確認する時には、発現前の素質も含めて魔晶石に映し出される。
●異空庫 (ストレージ)
正確には『異空間倉庫』という。文字通り異空間に倉庫を持てる、生まれながら以外には取得出来ないレアものの素質。容量は個人で違うらしいが、中に入れた物の重量も感じず、新鮮さも保てるという非常に良い使い勝手から、かつては異空庫持ちを巡って戦争が起こったらしい。
●装備制限 (そうびせいげん)
職により、装備出来る武器や防具に制限を受ける場合がある。
例えば、魔術師なら防具はローブや布の服のみ、といった具合になる。
反対に、戦士系最上級職と言われる狂戦士なら固有技能により全解除となる。
2つ職がある場合は、より厳しい制限の職準拠となる。
≪た行≫
●治癒魔法 (ちゆまほう)
軽い傷・打撲等は神官の使える下位の治癒魔法で回復出来るが、骨折とかの重い怪我は司祭やそれより上の司教クラスの使う高位の治癒魔法でないと治せない上に、それなりの寄付(と言う名の治療費)が必要になる。
高位の治癒魔法はMP消費も激しく、下手をすれば重傷の怪我人一人に2~3人で対応する事もある。
結局高額の寄付を払えない一般人が骨折等の大怪我をした場合、街の医者で施術を受けて時間を掛けて治すのが通常である。
●大剣使い (ツヴァイハンダー)
戦士系上級職の1つ。狂戦士に一番近い職と言われる。
素質に『筋力増強』、『踏ん張り』、『耐荷重強化』、技能に『踏み込み』、『戦闘視界拡張』などがある。
≪な行≫
●忍者 (ニンジャ)
狂戦士と並び戦士系最上級職と呼ばれる職。
転職条件が戦士系2種の職種王取得と、暗殺者の職種王取得、筋力・耐久力・敏捷性・器用さ、及び幸運の高い数値、様々な”技能”がB以上となる。しかしその厳しさ以上に、固有技能が優秀であり、狂戦士程ではない物の装備制限が緩いと言われる。
≪は行≫
●狂戦士 (バーサーカー)
忍者と並び戦士系最上級職と呼ばれる職。
転職条件が戦士系3種の職種王取得と、筋力・耐久力・敏捷性・器用さ、及び幸運の高い数値、様々な”技能”がB以上となる。しかしその厳しさ以上に、固有技能が優秀であり、中でも”装備制限全解除”は魅力的と言われる。
●治癒師 (ヒーラー)
ミルカの生まれ持った職。神官系以外で唯一、HPの回復が出来るレア職だが、その希少さ故に技能習得も難しい。
●飛龍の翼亭 (ひりゅうのつばさてい)
城壁都市シュミットガルトの娯楽地区にある、レナードおすすめの酒場兼宿屋。
現在の店主夫妻は2代目で、元冒険者でもある。先代時代からある黄金イノシシのシチューは名物料理として名高い。
●冒険者認識票 (ぼうけんしゃタグ)
ペンダント状になっている、冒険者の認識票。目で見える情報は、冒険者ランクと名前のみ。だが本人の魔力に反応して刻印されているらしく、ギルドにある装置で見れば、登録用紙に書き込んだ内容が確認出来るのだと言う。
一度書き込まれた情報は、冒険者ギルドで書き換えを行わないと、内容変更出来ない仕組みになっている。初回発行・刻印時に銀貨20枚を支払うが、以降の書き換えに費用は掛からない。因みに、冒険者を廃業する時に認識票を返却すると、銀貨20枚も返してくれる。
●冒険者ギルド (ぼうけんしゃギルド)
冒険者が依頼を受けたり報酬を貰ったりする場所。他にも魔物の素材の買い取り、魔石や魔晶石の売買、他ギルドへの橋渡しに新米冒険者への講習、冒険者同士のマッチング等、様々な役割があるが、冒険者の管理がメインの仕事となる。
●冒険者ランク (ぼうけんしゃランク)
冒険者としてギルドに登録し、依頼等をこなす事により上がっていくランク。
登録直後はFランクから始まり、F→E→D→C→B→A→S→SSと上がっていく。
SSランクは伝説レベルでずっと該当者無し、Sランクも国に一人居れば凄いレベルで、現役は数える程しか居ない。よって、一般人レベルで最高はAランクと言われる。
しかしながら、Sランクになれば国家やギルドによる干渉や束縛も受ける為、わざとランクを上げないまま過ごす冒険者もいるらしい。
≪ま行≫
●魔晶石 (ましょうせき)
魔素が非常に高密度な場所などで採取される、魔力を帯びた水晶のような石。特に巨大な物は神殿での『能力値』確認の際にスクリーンとして使われる為、高値で取引される。
●魔石 (ませき)
魔物やモンスターの体内から見つかる魔力を帯びた宝石状の石。一般的に、体内で凝縮された魔力の塊ではないかと言われている。ほぼ例外なく、強力な魔物ほど大きな魔石を持っている。
●魔法の呪文 (まほうのじゅもん)
魔術師等が使う魔法の呪文はいくつかの系統に別れている。
攻撃系、肉体操作系、物質操作系、精神操作系、生活魔法系等がよく知られている。
攻撃系なら敵にダメージを与え、対象の素早さを上げるのは肉体操作系、防御力を上げるのは物質操作系に分類される。
他の職の技能や呪文と被る様な呪文も存在し、例としては盗賊技能の”鍵開け”と似ている”解錠”が上げられる。
●魔法屋 (まほうや)
本来は、魔法の呪文を覚える為の巻物を売っている店。
≪や行~≫
●ルキア教 (ルキアきょう)
光の神ルキアを信奉する宗教。宗教としては最大勢力で、殆どの人間が信仰しているのでどんな田舎でも大抵神官が一人以上駐在している。
●ルキア神殿 (ルキアしんでん)
光の神であるルキアを信奉する『ルキア教』の神殿。『能力値』を確認したり、転職したりする事が可能。
ディート達が『職選択の日』という儀式の為に訪れた城壁都市シュミットガルトの神殿はかなりの規模を誇り、神殿の本来業務以外にも治療院や孤児院、初級学校も併設している。