表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
A班活動停止 ― 白いカラスはタキシードを着る ―  作者: ぽすしち
魔法使い

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

99/231

魔法使いが伝えたいことは


 眼鏡をふいてかけなおしたジョーは息をはくようにうなずく。

「 ―― 神話では、そうやって戦争をひきおこすため、いちどだけつかわれたことになっている。それによって神の怒りをかった魔法使いは《神の遣い人》の宮殿を追い払われて、トパム山に住むことになり、人との交流を絶たれたんだ」


 ところが、元来楽しいことが好きな性質のせいで、ずっと山でおとなしくしていることができなかった。


 なんだそりゃ、とザックは口をまげた。


「『神様』って、そういうのちゃんと監視してねえのかよ?」


「もちろんなさっている。―― だから、そこで『白いカラス』が活躍する」

 直接の交流ではなく、伝達の手段として。


「 だから、ルイのところへずっと『白いカラス』が現れるというのは、『魔法使い』からなにか伝えたいことがあるのかもしれない」




「それって、ルイが『光』がみえる、とかいうことと関係あんのか?」

 椅子にだるそうにすわっていたケンが背をのばし、顔をジョーにふりむけた。


「・・・もしかしたら、あるのかもしれないが、わからない。 なにしろ、きみたち全員が今現在『魔法使い』にためされている最中のようだし、きみたち全員、レイの『光』をあたえられた特異な存在だ。 わたしにはわからない」

 首をふるジョーにザックが、たよりにならねえな、と指をつきつける。

 

 あいてはわらい、「すまんがおれは、『白いカラス』のはなしをしてこいとウィルにいわれてきただけだからな」と肩をすくめてみせた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ