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『確認』の電話
署内の会議室で、むこうにすわったノアの携帯電話が着信をつげた。
片手をあげた口髭の男は画面の表示をみて眉をよせてから、通話をスピーカーへ切り替えた。
「ほいよ。だれだ?」
『あなたはノア・ロイスですか?』
どこかうつろな女の声が部屋に響く。
「だとしたらなんだ?」
『レイモンド・バーナルのことをご存じ?』
ノアと目をみかわしたマイクはすぐにそばの電話をとりあげ、内線で科学捜査部をよんだ。
「いまノアに電話をかけてるやつがどこにいるかさがしてくれ」
「レイモンド・バーナル?さあ、誰だったかな。としをとるとすぐに思い出せないことが多くてな」
『あなたはとても嘘つきです』
「あんたはとても失礼だな。名乗ることもなくいきなり人を侮辱する」
『おまえみたいなヤツに《光》の恩恵は届かない!』
とつぜん金切り声でさけび、通信は切れた。
マイクが耳にあてていた受話器からは残念な報告がされた。
「街の中央の公衆電話ってことしかわからなかった」
だろうな、とノアは口の上の髭をなでた。
どうしておれのことを知ったんだ?とくびをひねったとき、こんどはマイクの携帯電話が鳴った。




