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A班活動停止 ― 白いカラスはタキシードを着る ―  作者: ぽすしち
ザック、ジョーに会う

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83/231

活動停止になった

  

 ぼんやりとしたままテーブルにいると、通り過ぎる大部分の人たちが肩をたたいていく。


 そのたびに片手をあげてあいさつするのにも疲れてきたころ、がたり、とわざと椅子の音をさせて、ザックのむかいにサイズの合っていないTシャツをだらしなく着たJ班の班長チーフがあらわれた。


「おまえら、おれの忠告聞こえなかったのか?」


 テーブルに組んだ手をのせるショーンは笑いをかみころすような顔をする。



「きこえてたよ。でも・・・。いろいろあったんだよ。話せないけど・・・」


「クレイのことか?」


 おどろくザックへテーブルの両端をつかんだ男は顔をつきだし、声をひそめた。



「 ―― おれはバートを肩車したこともあるんだぜ?レイとはおててつないでピクニックしたこともある。 ―― バートから、これからウィルのとこにレイを迎えにいくから、もしかしたらしばらく動けなくなるかもしれないって、連絡がきてな・・・。 その前にアッシャーにおまえらの班のことをきかれてたから、こりゃなにか起こりそうだと予想はしてたさ。 でもまさか、『活動停止』になるとはな・・・」


 ニュースはすぐに社内を駆け巡ったようで、食堂のテーブルにぽつりと座るザックをみんなが励まして通って行ったのだ。



「ジャンが、きのう申請したんだよ。バートとも相談して、しばらくA班としての活動ができなくなるって・・・」

 二日前に班室であったことを考えればたしかに、いつものA班としての仕事はできないだろう。





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