表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
A班活動停止 ― 白いカラスはタキシードを着る ―  作者: ぽすしち
気づいたウィル

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

52/231

思ってもいない


 どうやら震えはおさまったようなので、顔をのぞきこんだ。

 ちょっとだけ顔色は戻っている。

 

 そこでようやく思い出した。


「 だれか呼んだ?まさかまた遠慮してよばなかったのか? へんなやつにつけられてるときは、必ずだれかに連絡するようにって何度もいわれてるだろ?」


 それは、《A班のお約束》ってやつだ。


「ごめん。つけてきてるのが、あいつだってわかったら、手が・・ふるえて・・・携帯電話、落としちゃった・・・ まさか、あいつが《いる》なんて、思わなくて・・・」

 



 おれも思わなかったよ、と口に出さず同意する。


 どういうことだ?ジャンは知ってたのか?『あの男』が『外』にでてるのを。



「とにかく、送るよ」

 フードに守られたレイの頭をたたき、路地からでる。




 車をとめた場所がみえたとき、思わず舌をうってしまった。


 警察の交通課の車両がとまり、若い警察官が二人、路上駐車違反を取り締まっている。

 路上駐車のメーターは、近年《自動感知式》にかえられつつあるが、このあたりはまだ手動のものが多く、ウィルはメーターを倒した記憶がない。


 置き去りにした女が倒してくれているわけもなく、しかも、―― 。



「あの、クソ女」


 美しい車体の側面に、くっきりと太い傷がはしっていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ