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A班活動停止 ― 白いカラスはタキシードを着る ―  作者: ぽすしち
ヒルダ・マクベティのはなし

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ルイという子ども




  ※※



 

 ルイ・アヌエルはかわいらしくおとなしい男の子で、少しあまえんぼうだった。

 

 母親のセリーヌは少し体が弱いが、意思のはっきりとした人で、上流階級の女性らしい優雅さよりも、強さを好んだ。

 


 だから、自分を雇ったのだとヒルダ・マクベティは思った。

 彼女の世界は夫をなくして一変したが、実家の母の協力もあって法律の勉強も続けられた。はやくにもうけた一人娘も、もう成人になり手がかからない。


 いまの大学講師をやめて、検察官をめざそうと思っていたやさきに、いきなり、こどもの教育係になってくれないかという話がきたのだ。

 法律学校の講師を通じて。


「とある上流階級の奥様なのだけれど、息子さんと二人暮らしでね。彼を賢い子にしたいっていうはなしなのよ」

 その講師もまた、こどもと二人で暮らす女性の弁護士だった。



 境遇が似た女たちがつながって自分のところにきたはなしなので、それほど違和感もなく会いに行ったのだ。

 思った通り、ヒルダとは気も合い、こどももかわいかったので、すぐに受けることにした。




 ルイはほとんど自分のことは自分ですることができ、住み込みで料理番と庭番をする老夫婦とも仲が良く、行儀のよいこどもだった。

 のんびりとした性格で、庭番の仕事をずっと見て一日すごすことも多かった。




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