表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
A班活動停止 ― 白いカラスはタキシードを着る ―  作者: ぽすしち
墓場で仕事

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/231

ザック・アシモフは警備官

警備官と警察官で事件を解決する世界のはなし。設定ゆるふわご容赦を。


警備官新人のザックは今日も明日もA班でがんばるはずだった・・・。

A班が活動停止になるはなし。



 ―― ※※※ ――





 白い羽が舞っていた。


 男が立ち、その腕に女が抱えられていた。


     そして、 ――― 






 ―― ※※※ ――






 暗い場所の暗い中に身をひそめていたら、ふいに、隣にいる男が「カラスって、いるだろ?」と静かな声でのんびりとたずねた。


「カラス?ああ、あの黒い鳥だろ」


 ききかえすと、返事ともため息ともしれないものがかえる。

 会話はそこで止まった。


「それが?どうしたって?」

 少々気の短いザックは、眉をよせて続きを催促した。


 なのに、相手は黙ったままだ。


「なんだよルイ、カラスがどうしたって?」


   

  

   「おまえら、うるせえよ」



 すこし離れた場所から、低い声が注意した。


 話しかけたのはルイのほうだといいたいのをこらえ、ザックは姿勢を元に戻す。



 ザック・アシモフは警備官という職に就く若者だ。



 この国には犯罪を取り締まる職務に、警察官と警備官という二種類があり、ザックはそのうちの『裏方』とよばれる警備官についている。

 なぜ、『裏方』とよばれるかというと、表にでないようにしているからだ。

 本当は新聞にのってもいいような仕事をいくつもしているのだが、それは公表されない。

 ときどき載ってしまうのは、警備官が負傷したり、亡くなったりして、名前が出ざるを得ない場合だ。


 そんな、《負傷者》の名前を公表せざるをえない事件があったときに、新聞で警備官のことを知ったザックは、『裏方』に憧れ、その《負傷》した人物が所属する部署を希望し、その人物がひきいる班にはいることができた。



 ゆえに、彼は、自分を《ついている》と思っている。


 たとえ、警備官の仕事が思っていたよりも厳しくて、同僚が自分のレベルよりずっと上のやつらばかりだとしても、へこたれる気はなかった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ