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もう、二度と

作者: あゆゆずん

かつて鳴っていたあの音は


もう、響かない





暗い部屋に一人


膝を抱え座る


静かに息をする


思い出されるのはあの日々


楽しくて


嬉しくて


音が鳴っていた、日々


放課後いつも通っていた 音楽室


いつもと同じ時間に


いつもと同じ動作で


いつもと変わらぬあの曲を


飽きることなく弾いていた


たった一人で音を響かせる


夕日の差す 音楽室に




不思議と寂しくなく


むしろ安心した


心地よかった




だけど


それはもう前のこと


もう通わない


もう奏でない


もう、弾けない……







あの日から夕日の差す 音楽室に


音は響かない



夕日に照らされた埃が


キラキラと舞っていた


あの音を待つかのように

読んでいただき、ありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] こんにちは!今回も繊細かつ想いの強さが伝わるとても素敵な詩でした! なんで音が響かなくなってしまったのか…。気になりますね〜( ´ ᐞ ` ).。o
[良い点] 切ない中に美しさが感じられる、心に残る詩でした。
2021/09/11 21:06 退会済み
管理
[一言] たくさん読みたい
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