『創造神エヴァン』そして名付け
えっ?
『創造神エヴァン様』って、世界を統べる人だよね?
そんな人が、俺に期待?
じゃあ、最強になるしかないじゃないか!
自重?
そんなの知らない!
俺は最強になるんだ!
《『創造神エヴァン様』から伝言があります》
《『世界は広い、頑張るのじゃ』とのことです》
はっ!承知しました~!
《追加の伝言です》
《『第3形態になったら、妾の加護をやろう』とのことです》
…え?
もし、加護をもらったら、俺ってどうなんの?
可能性としたら、『亜神』とか?
[イメージ]
村人A「お、おい!だ、誰だあいつ!」
村人B「な、なんなんだ!?神秘のオーラが流れ出ているぞ!」
村人C「もしかして、『亜神様』ではないだろうか!?」
村人A「な、なんだって!?」
亜神(自分)『わーはっはっは!いかにも、我は亜神なり!
この村に幸福を願うぞ!』
村人A、B「「な、なんてやさしいお方なんだ!」」
村人A、B、C「「「も、申し訳ございません!我等、このようなご無礼を…」」」
村人A、B、C「「「切腹!」」」
亜神(紙)『待つのだ!勝手に命を絶つのではない!』
村人A、B、C「「「し、しかし」」」
亜神(紙)『我がそういっているんだ!』
村人A、B、C「「「あ、ありがとうございます!」」」
[現実]
うん、いいね!
実際になるか分からないけどさ!
最強目指すぞ~!
でも、その前に、『創造神エヴァン様』って、どんな人なんだ?
大体分かることをまとめるとしたら…
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
・世界を統べる者
・世界の人々に、スキルを与えている
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このくらいかな?
天の声に聞くとしよう!
教えてくださ~い!
《承知しました》
《『創造神エヴァン様』についてお話しします》
《『創造神エヴァン様』は、この世界を生み出し、この世界、生命を支えています》
《さらには、この世界のシステムを作り出し、文化を発展させてきている、世界頂点に立つお方です》
…なるほど、ちなみにお前は上からなん番目の階級なんだ?
《世界の者の階級を表示します》
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1等級:『創造神エヴァン』
2等級:『破壊神デスモンド』
3等級:『聖神マジョリカ』、『邪神ウェイド』
4等級:『精霊神』、『人神』、『天人(天の声)』
5等級:『魔神』、『武神』
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か、神様ってこんなにいるんだ…
ていうか、なんで4等級から名前がないんだ?
《一定の力を持っていないと『創造神エヴァン様』は名前与えません》
《名前を持つと格が変わります》
そうなのか…じゃあ俺が、お前に名前をつけることはできるのか?
《可能です》
そうか…そうだな、『天の声』ってなんだか呼びづらいからな…
よし、じゃあお前に今から名前をつけるぞ。
《(ッ!)》
うーん、良い名前…天は『てん』と『あま』だから…その頭文字をとって『ティア』なんてどうだ?
《承知しました》
《これより、自身の進化が開始されます》
ん?なん…だか、すご…い…ね……む…………
[天界]
気がつくと、そこは真っ白な空間だった
「ここはどこだ?」
たしか、あいつに名付けをしていたはずなんだが?
「…ていうか…なんで俺、人の姿に戻ってるの!?」
もしかして、あれは、夢だった!?
まぁ、それはそれで、御愁傷様って感じなんだけどね。
そんなとき、人の影が見えた。
「はぁ、なにやってるのか、お主は」
「えっと、誰でしょうか?」
この人、美人だ!
「あぁ、自己紹介をわすれておったの。妾は『エヴァン』じゃ。あの世界では、『創造神』とも言われておるよ。」
へ?
「…えっと、すみません、もう一度言ってもらえませんか?」
「だから言っておるじゃろう。妾は通称『創造神エヴァン』じゃ。」
へ?ま、まじで?
「まじじゃ。」
「大変失礼いたしました!」
俺は、すぐさまに土下座をした。
「頭を上げるのじゃ。」
「し、しかし…」
「良いんじゃよ。じゃがな、お主に罰をやらないといけなくなったのじゃ。」
「えっ、と、それは、天の声(天人)に名前をつけたことですか?」
「大体はそうじゃな。お主が名前をつけたことにより、格が強制的に上がる、それによって、世界のバランスが保たれなくなったのじゃ。だからの、お主のLVを1にして、あやつを具現化するしかないのじゃ。」
「そ、そうですか。」
れ、LV1だって!?
苦労したのに!ってあれ?そんな頑張ってない?
そうだったな、まぁLV5だから大丈夫なのか?
もう、過去を見ても意味はない!
「そうじゃの~、あ、そうじゃお主、妾に何か質問はないかの?」
「質問ですか…そうですね、では、なんで私はこの世界に居るのですか?」
「それはじゃな、そなたの世界でお主が死んで、宇宙を漂ってきたのじゃよ。」
「なるほど、でしたら、私の死因を教えてほしいですね。」
「それはの~、そなたの世界の同胞に、口止めされておるのじゃ。」
俺の世界にも創造神様が?そしてなんで口止め?
「それがの、お主が死ぬ時に色々あったんじゃよ。ほら、お主名前を覚えていないじゃろ?」
「はい、そうですが…」
「とにかく、色々あったんじゃよ。そういうことじゃ。」
「他に質問はないかの?」
「では…」
この後の会話は、長く続いた。
「ありがとうございました。」
「うむ、では『ティア』をよろしく頼むぞ。」
「承知しました。」
「また会う事はあるじゃろう、ではそのときまで頑張るのじゃよ。では、また会おうぞ。」
「はい、さよ…う…な…ら…」
そして、俺の意識は途切れた。