転生そしてルーレット
初めてかいた作品です。
まだ、駆け出しですが、どうぞよろしくお願いします!
何も見えない、ここは何処だ?
手や足を動かそうとしても動かない。
確か俺は、現在独身で27歳、給料も良く、しっかりした後輩もいる。そんな会社から帰って家のベッドで寝ていたはずだ。
…名前が思い出せないだと?
なぜ?どうして?
というより、なんでこんな状況にあるんだ?
とにかく、感覚がほしい、何も感覚がなくて気が狂いそうだ。
《暗視の取得…失敗しました》
《理を説明します、1つ目の理は実体がないためです》
《実体を得るには、魔素を吸収する必要があります》
《2つ目の理はLVが一定値に満たしていないためです》
うぉ!驚いた、まあ聴覚はあるのだろう。(良かった!)
って、そうじゃねえ!
なんだよ、その実体がないとかどういう意味だ!?
今、自分は魂でさまよってるとでも!?
ということは、もしかして死んだ的な?
いつ?どこで?……
これが異世界転生ってやつか?
友達に紹介されて結構ラノベにはまってたけど、こんな展開は知らないな。
か~み~さ~ま~、転生特典とやらくださ~い!
て言うか、あの声って絶対天の声ってやつだよな?
ここって異世界確定じゃね?
いや、ドッキリグラ◯プリってやつの企画の可能性もあるだろう。
うんうん、そうだそうだまだ異世界ときまったわけじゃない。
う~ん、まだたくさん疑問はあるが、今は実体がないようなので吸収?とやらをやるか。
吸収!!
《承認しました。魔素を吸収します。》
《現在、構築可能な種族を表示します。》
おっ!なんか透明なのが出てきたぞ!
これがあのステータスプレート(?)ってやつか!
で、えーと何々
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『種族』
スライム(幼体)
ゴブリン(幼体)
オーク(幼体)
鬼(幼体)
おまかせ
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おお!出てきた。
誰か~解説して~
《了解しました。以上の種族を簡単にまとめて表示します》
お、おう
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『スライム』
透明なジェリー状の魔物
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『ゴブリン』
緑色の人族のようなあいつ、「ゴブゴブ」としゃべる
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『オーク』
毛むくじゃらなあいつ
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『鬼』
基本的には戦闘民族と呼ばれている。角が生えている
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本当に簡単だな!
ていうか、なんだよ、戦闘民族って
まさに、ドラ◯ンボールじゃん。
このプレートには幼体ってかいてあるってことは、完全に生まれ変わるのか。
それよりも、スライムの幼体ってどんな奴なんだろう?
…なんだこの『おまかせ』って
なんかおもしろそうだしこれにしよ~
《承認しました。ルーレットを開始します。決定ボタンを押してください。》
えっ、まっ、ちょ、えっ、あ、え、あ、あ、あ~、やっちまったぜ!
慎重に選べば良かったー!
今、俺の目の前には、種族が書かれた円グラフが浮かんでいる。
ん?なんだこの『???』って、まさかシークレット的な?
……………っ!しゃ~!
絶対に当ててやるぜ!
よし、ではまず神に祈りを捧げて(この世界に神がいるかは知らないけどね)
じゃあ行くぞ!レッツスタート!
デレデレデレデレデレデレ………デン!
針が指していたのは……『???』だった。
ま?ま、まさか?こんな5%くらいの割合の部分に当たるの?
神様有り難う!
《ルーレットの結果により『???』が解放されます。》
《『???』は、『白紙』になりました。》
…………前言撤回神様、呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う……
第一なんなんだよ!
はぁ?白紙?どーゆーことですか!
うぅ、ちゃんとゴブリンでも選んどきゃ良かった…
《体の構築を開始します》
[一方その頃で]
「うわっ!な、なんだこれ?ダンジョンなのか?」
世界にはダンジョンがたくさんある。
だが、このようの形をしたダンジョンは初めて見た。
普通のダンジョンは、木のドアや鉄のドアなのだか、このダンジョンは、貴族が使っているような、紙のドアなのだ。
「おーい!誰か鑑定を持っている奴はいないか?」
しばらくしてから
「おう!俺、グノフが現れたから、もう大丈夫だな!ぐはははははは!」
「…」
「で、何をするんだ?」
「…はっ!そ、そうだ、これを鑑定してみてくれ」
「よし、分かったぞ、では『鑑定』!」
「ふむふむ、なるほど、これは、新種のダンジョンのようだな!」
「やはり、そうか…」
「ちなみに、ここのダンジョンは………」