表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヨウジョ・ワールズエンド・ノヴァ・スーパーノヴァ  作者: 森野うぐいす
第三章 ストーンサークルの戦い
36/57

スケートボード

 ' 金色の蝶 ' はその一輪にとまった......のだが......ドメスティック・フラワーズは、その花の近くの葉っぱでパタっと、蝶を払ってしまったのである。


 それで ' 金色の蝶 ' は地面に落ちてしまった。その瞬間、バフっと音を立てて蝶は元々の姿に戻ったのである。それは身長1メートルくらいの太った ' ネコ ' であった。もちろん、全知全能の彼である。


「ああ、金ピカの蝶が......!」カモノハシは残念そうに言い、

「なんだネコルか!」と朝顔は言った。


 ' ネコ ' はまだにゃあ、にゃあと、悲しげに泣いていて、目から大量の涙を滝のように流していた。あまりの大量の涙のため、彼は自分の涙でびしょ濡れになっている。


「ネコルはなんでそんなに泣いているのだ?」と朝顔は聞いた。


 ' ネコ ' は朝顔を見ると、首から下げている赤い宝石をみて、

「ノヴァ!!!!!!!!......」とまた叫んだのであった。


 そしてまた ' ネコ ' は、さらに涙を滝のように流し始めたのである。朝顔は、これはどうにもならんと思い、' ネコ ' のことはしばらく放っておこうと思った。



***



 上空にはナダ兄弟がつくった亜空間があったが、やがてゆらゆらと揺らめくと亜空間は消えた。当然ながら中にいたナダ兄弟と ' 人間では無い何か ' は物凄い勢いで落ちてきたのであった。


 ドメスティック・フラワーズは、花弁を1枚飛ばすとその花びらは大きく広がり、彼らを包み込んだ。花びらはふわりふらりと彼らをゆっくりと地表に着地させた。


「お前達は、ナダの者か?」と朝顔は彼らに聞いたが、

「それより、さっきのアレは何だ?」ナダ・タカキは逆に聞き返した。

「アレが何かはあたいも知らないけれど......」


 アレとは〈ダトゥル・ドゥ・ジョサ〉のことであるが、それが何なのか知りたいのは彼女も同じであった。


 そんなやりとりをしていたところ、ナダ・タカキはカモノハシが持っていたスケートボードを見て、

「あ!! それ俺のスケボーだろ!!!」と言った。


 スケートボードをひっくり返すと、確かにナダ・タカキと名前が書いてあったのである。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ