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交通事故

〈幼女〉朝顔はサツマイモの意見を聞いてみることにした。


「なあ、サツマイモ、王様が"オートバイ"をご所望というがどう思う?」


「うーん。王様が"オートバイ"だなんてにわかには信じがたいけれど......でも"オートバイ"を発掘してみるのは面白そうだね!」


「あと俺はサツマイモじゃないから。ユリウス・スラ・ゴドリノって立派な名前が......。」


「ユリウススラゴドリノ? 何だそれは。それより、サツマイモの言う通りだな、発掘は面白そうではあるな。」



「ところで、そこの兵士、王様はサツマイモはご所望ではないのだな?」と朝顔は念のため聞いてみた。


「サツマイモ? サツマイモなら王宮の食物庫にたくさんあるはずだ。」


「そうか、やはりあたいはあの ' カボチャ頭 ' に騙されたようだ。」


そして、朝顔とサツマイモとカモノハシは、なんとなく一緒に来た道を戻って行った。



朝顔がもともと咲いていた大通りのあたりに差し掛かったところで、〈紫スライム〉サツマイモは、


「俺はまたここで昼寝をするから、じゃあな!」と言った。


「昼寝? 昼寝とは何だ!お前が面白そうだというから、"オートバイ"発掘に付き合ってやっているのではないか!」


「お、俺? 俺は関係ないだろ? 君が頼まれたんじゃないか!」


「お前が面白そうと言わなかったら、あの場で断っていたが。」


「俺のせいかよ!」


「そうだ! とにかくサツマイモがリーダーだ! よろしくな!」



〈幼女〉と〈紫スライム〉がそんなやりとりをしていると、


にゃおーん、にゃおーん、にゃおお・おーん! にゃおーん、にゃおーん、にゃおお・おーん! と()()をたてながら()()()()が大通りを暴走して来た。


朝顔めがけて突っ込んできたのである。


「あっ危ない!」


「スラ・アターック!」サツマイモはそう叫ぶと〈幼女〉朝顔に体当たりをした。


朝顔は、サツマイモのとっさの体当たりにより暴走トラックに轢かれずにすんだのである。


しかし......。


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