肉食女は浮気したくない~そういうとこだぞ、万里~
『ヤバい』
なんで、今日可愛い格好をしちゃったんだろう
可愛い格好が嬉しくて
なんで、ついついメイクも気合いいれてしまったんだろう
なんでもっと「なし」な服装をしなかったんだ。。。
とあるオフ会に参加して数秒後、
いい年をした万里はすでに反省会だった。
(○○さんがわざわざ遠くから参加してくれるからって、
やっぱりオフ会に参加するんじゃなかった)
後悔は思いっきりしてたけど
○○さんに会えたことはやっぱり嬉しい。
(目の前に、「アリ」な男がいなけりゃ、こんなこと思わないのに)
私は既婚者。相手も既婚者。
結婚する前は思いっきり肉食な万里だが、
浮気主義ではない
ので、普段はそういう心のアクシデントを避けるため、
オンラインに引きこもっていたが、
ついつい仲良くしているユーザーさん(同性)に
ホイホイ会いに来てしまった。
過去も何度か、「アリ」な男性に会うことは会った
しかし、いつもは自分が「アリ」でも、
幸運なことに相手が草食系だったので、
ちょっとぐらい気を抜いて色々してもなんとかなっていたが
なんというか。。。
(あっちも「アリ」な感じの視線だ。。。どうしよう)
つまり、肉食女子は肉食男子をかぎ分けるのも得意だった
(頑張れわたし、今からでもなんとかなる)
そうは思ったが、
万里も相手も、お互い「アリ」なことに気づいてるのが気まずくて、
お酒を入れてしまった。
万里はお酒を入れると大変陽気になるタイプだった
もちろん、危ない瞬間は多々あった
トイレに行くのを普通に迷い、
少し帰るのが遅くなって、
相手の男とすれ違ったり
歩いていると、相手が横に来たので
つい肉食のさがで手を腕に絡めそうになったり
危なかったがなんとか耐えた。
そういうとこだぞ、万里。
そして。。。
(帰りの電車、別に出来なかった~!!!)
別にしようと頑張ったが、無理だった。
向こうも、同じ方向の電車。
けっこう満員。
(近い~!)
万里は必死だった。
愛してる旦那のためにも、浮わつくわけにはいかない。
見れば向こうも距離を取ろうと必死である
しかし、悲しいかな。会話が大変弾む。
お互い、うっかりな雰囲気にならないよう慎重に会話しても弾んでしまう相性の良さ
(早く、駅着いて!)
自分の心がぐんぐん惹いていくのが不味い
相手もそうなのがもっと不味い
どっちも家庭を大事にしてるところがポイント高いのがなお不味い
ぶっちゃけて話して見たら、
お互い誠実なのも、ほんと不味い。
駅に着いた時には、万里はぐったりだったが
夏の暑さじゃなく、おまたもびっしょりだった。
(よし、しばらくオフ会は参加しないでおこう)
しかし、あの男はチームで度々万里をフォローしてくれてる男である。
オンラインでは会わざるを得ない
(。。。オンラインは大丈夫でしょ)
そういうとこだぞ、万里。
連載始めました。
とりあえず完結にはなってます( ・∀・)