表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
56/58

【妖魔】の【干渉】・・・では無くて、【幼魔】の【観光】でした。

今だに身体を震わせている異世界の【妖魔(てき)】・・・にしては、随分と小さい、というか幼いというか・・・

『それで?アンタの本当の目的は何?アタシ達にイタズラする為だけにわざわざ次元を越えたりはしてないわよねぇ?』

アモーネが一歩引いた位置(ところ)から問いただす。

『あの・・・実は、単なる観光が目的で・・・その、イタズラは今"流行(はやり)"なんですぅ・・・』

━━流行(はやり)のイタズラ・・・!?

全員の目つきが鋭くなり、小さな【妖魔】・・・もとい【幼魔(ガキ)】は更に小さくなった様に見えた。

『こ、この"記録魔石盤(けーたい)"にその映像を記録(のこ)して・・・"感覚情報域(ねっとわぁく)"に公開(アップ)するのが流行(はやり)でして・・・』

アモーネの額に小さく、だがハッキリと血管が浮き出た。

アスタルの瞳が紅く変わった━━無表情のままで。

愛瑠が懐中時計を机に置き、コキっ!と首を鳴らした。

【魔王】は素知らぬ顔でお茶を飲んでいる。

『ところで、お嬢ちゃんのお名前、聞いてなかったわね?』

アモーネが作り笑いの表情(かお)を崩さずに問いかける。

『あ、あの・・・どうして今、名前を・・・・・・』

アモーネの質問に質問で返してしまう【幼魔】に・・・

『無論、墓碑銘を刻む為、ですよ』

丁寧に、ややゆっくりと応えるアスタルが滅多に見せない笑顔を【幼魔】にむける。

じりじりと三人が無言で【幼魔】を囲い、その距離を縮め始めたとき━━

『すまないが、お仕置きは少し待ってもらえるかい?』

唐突に割って入る妙に凛とした声が三人の足を止めた。

愛瑠がビクッとして震えながら振り返る━━

創造神(おとう)様!?』

いつの間にか、長身で美形(イケメン)、均整のとれた肢体(スタイル)の青年然とした男が立っていた━━フリフリの白いワンピース姿で・・・

腰まで届く長い金髪をサラリとかきあげながら、その【変態神(かみ)】が三人へと近づいていく。

『その【幼魔()】は、きちんとした"次元旅行者(トラベラー)"だから、その程度の"悪戯(わるさ)"で処分する事は出来ないんだよねぇ・・・』

そして、震えている【幼魔】の前に来ると、

『念のために"多次元間渡航許可証(ディメンション・パス)"を見せて貰えるかい?』

差し出された手にポケットから出した小さなカードを渡す【幼魔】・・・

それを受け取り、手をかざして何かを読み取る【変態(かみ)】━━

『うん、確かに確認したよ。"次元渡航の法規(ルール)"に従い、ここからのキミの身の安全はボクが保証しよう・・・【魔王(まおりん)】、イイよね?』

【魔王】に笑顔を向け、無言で頷く【魔王】を確認して三人に声をかける。

『と、言う訳でお仕置きはココまで・・・分かったね?』

柔らかく、絶対に逆らえない響きの声でそれだけ言うと、【女装神(ヘンタイ)】は【幼魔】を立ち上がらせた。

『ところで、"観光"ならば悪意がなかったとしても、だ』

【幼魔】に顔を近づける【創造神(かみさま)】。

『他次元に於ける不干渉は守らなくてはいけないよね?キミは幾つかの事象に於いて干渉してしまっているから、"次元管理局"に報告させてもらったよ。暫くは他の次元に移動できなくなるからね』

その言葉に、【幼魔】が愕然として膝をついた。

『マジっすか・・・?帰ることも出来ないっすか・・・?』

ガックリと項垂れる【幼魔】を余所に・・・

「ただいまぁー!」

真琴達の帰宅を告げる声が玄関に響いていた━━




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ