そして、姉の様な兄は高らかに笑う
『ぶっふぉおおおおッ!か、可愛かったわよ〜アスタル"ちゃん"♡』
ずっと食堂の片隅に立って、壁に向かってブツブツと何かつぶやき続けるアスタルさん・・・
そして、それを指さして爆笑し続けるアモーネお姉さま━━
私の知らない間に何やらもの凄いコトが起きた、とマコちゃんから聞いて、顛末を聞こうとお姉さまのいる食堂に来てみたら━━
『あ、あの・・・お姉さま・・・?』
おずおずと尋ねようとした私を、振り向いたアスタルさんが見つめてきます・・・
こ、怖い・・・怖いですよ、アスタルさん━━カタ:(ˊ◦ω◦ˋ):カタ
『ぶふぅっ・・・そうね、愛瑠にも見せてあげるわ・・・我が麗しの"弟君"を・・・』
そして、頭の中に映像が流れ込んで来ました━━
『こ、これは・・・!?工エエェ(゜〇゜ ;)ェエエ工!?』
マコちゃんにキスしている文香ちゃん・・・あれ?でも、それならマコちゃんは男に戻っている筈なのに・・・?
『傑作なのはココからなのよ〜♡』
そして、その続きが流れ込んで来たんですけど・・・
ぶっはあああああああぁッ!!な、何ですかこのチビッ子は!?え!?え!?
『アスタル・・・"ちゃん"━━!?』
か、可愛いいいいいいッ!!この世にこんなにも可愛い生き物が居たなんてッ!?
ず、ずるいッ!!ずるいですよマコちゃんと文香ちゃんだけでこの可愛い生き物を独占するなんてッ!!
『アスタルさんッ!!お願いしますから変身して下さい!!この・・・この姿を私にも愛でさせてくださいぃぃぃぃッ!』
アスタルさんの瞳が紅く染まり始めて・・・カタ:(ˊ◦ω◦ˋ):カタ
『そんなコト出来るわけないじゃない〜』
お姉さまの一言で何とか戻るアスタルさん━━ε-(´∀`; )フゥ
『ところで、アンタ達に話したいのはその事じゃないのよ・・・』
急にお姉さまが真面目な表情になって・・・
『本来、マコが男に戻れる筈なのに、変化したのはぶふぅっ・・・アスタル・・・ちゃん・・・だったわよね?・・・ぷっぷ』
真面目な話してるんですよね?そこで笑っちゃダメですよね?・・・ねぇ?
『ご、ごめん・・・んで、大変なのはココからなのよ━━』
アスタルさんも初めは眉をひそめていましたが、急にハッ!とした表情に━━
『アスタル、アンタも気づいたわね?そう、アタシの魔力はアンタの魔力を辿って一時的にその効果を遮断して、対象、今はマコね・・・対象に性別反転を施す術式をとっているのよ』
アスタルさんも頷いて聞いている。どうやら、理論は理解していたらしいです。
『問題なのは、どうしてマコを経由して辿った魔力の源のアンタに反転術式が発動したのかってコトね・・・要は、"干渉"されたのよ、外部からね』
アスタルさんの顔色が少し変わる。
『兄上、それはまさか━━!?』
お姉さまは首を縦に振って、
『恐らく、"アイツ"が動き始めたのね・・・厄介なコトになったもんだわ・・・』
そう言って、小さく舌打ちする・・・
━━お姉さま?その"アイツ"って誰なんですか?まさか、いや、そんな・・・
『【魔王】、なんて事ありませんよね?』
私の冗談交じりの呟きは、二人同時の頷きによって肯定されてしまいました。
『!?工エエェ(゜〇゜ ;)ェエエ工!?マジっすか!?』
どうやら、本当に大変な事態になっているようです━━




