悪魔・・・凄っ!?
━━結局、家族会議にて決定された『設定』は必要ありませんでした…
何故か、家族以外の全ての『僕』を知る人たちには、初めから『僕』は女の子だった、という事になっていたのです。
何よりも、学校の制服が女子用になっていたのには驚きました…
(スカート…もっとスースーするかと思ったけど、案外そうでもないんだな…)
そして、『僕』は覚悟を決め、『あたし』になる事に決めたのです…
そんなあたしの腕にしがみついて一緒に登校する文香に苦笑いしながらですけどね…
(でも、家族の前では『僕』でもいいよね…カタ:(ˊ◦ω◦ˋ):カタ)
「マコ、おはよぉー!」
教室では、当たり前のように女の子達に声をかけられ。
休み時間の度に文香が来て、男子トイレに入りそうになるあたしを女子トイレに連れていく、というシーンが流れ…
放課後になって、一人で帰ろうとすると何故か他のクラスの男達に声をかけられるので、結局は文香を待って一緒に帰ることになり…またしても腕にしがみつかれながら帰宅したのでした…ε=(・д・`*)ハァ…
帰宅して、お風呂に入っていると突然ドアが開いて…
「お姉ちゃん、一緒に入ってもいいでしょー?」
文香がひょっこり顔を出す。いや、いくら何でもそれはマズいでしょ!?
「だ、ダメだって...!」
それでもお構い無しに入ってくる文香...慌てて見ないようにしても…つい目が向いてしまったりして…
可愛すぎる妹と一緒にお風呂…鼻血出そうな位の事の筈なのに…何故かそんなに興奮とかしていない自分に気がつく。
「ちっぱい、だからかな…?」
「うぅ…お姉ちゃんの方がスタイルいいからって…」
そう言いながらあたしの身体に手を伸ばしてくるーー
「あたしはそっちじゃ無いんだああああ!」
文香を振り払い、危険な密室を脱出する。
( ๑"・・)ヤバイ...我が妹は危険な生き物だゾ…そんな事を思いつつ素早く着替えて自分の部屋に逃げ込んだ。
「もしかしたらヤバいやつなのかも…」
「いや!マジ過ぎだよ!もうはっきり言うけどアイツ百合だよ!しかも筋金入りのガチ百合だよッ!!」
もしかしたら自宅こそ最も危険な場所なのかも知れない…
ε=(・д・`*)ハァ…誰か僕に安住の地を下さいーー
あ、因みにKR2OUと書いてクロウとよみます。って、普通読めないやろ!とか言われそうですね(ノ∀`)タハー