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【天使】は【悪魔】の心労など気にしない、らしい。

『アスタル〜、文香の"異能(ちから)"って、どんなのぉ?』

アモーネがアスタルににじり寄る。

『文香様には、"女王之唇(クイーンズ・リップ)"という能力(モノ)を身につけていただきました』

何かものすごい名前の"異能(ちから)"キタ━(゜∀゜)━!

『実に簡単な"異能(ちから)"でございますね…指先の魔法陣に口づけをして、対象に向けながら"3文字の命令"を放つと、対象はその命令に従うという能力でございます』

何か変わった"能力(ちから)"ねぇ…

「それって、必ず"3文字の命令"でなきゃダメなの?」

『はい、それがこの"異能"を使う為の制約でございます』

なるほど、微妙な感じの制約ね…

『簡単なものですと、敵に遭遇した際に"止まれ"や"眠れ"といった命令で動きを止める、等の使い方が基本的かと存じます』

あー、とっさに使うには良さげだよね…

「う…ん……?」

文香が目を覚ましたみたい…

『おはようございます、文香様。無事に"異能(ちから)"を付与させていただきました』

はじめはきょとんとしていた文香だったけど、思い出したようで

「あ…そうだったよね…」

そしてアスタルが文香に"異能"の説明をしている横で、あたしはアモーネに話を聞いてた。

「ところで、瘉は、どうしてる?」

『それがね…何か姿が見えないのよ…愛瑠も見あたらないわね』

それは、あたし達に"介入"する準備を進めてる、と思った方がいいのよね…

「【天使(あのコ)】達とは戦いたくないな…」

『仕方ないわよね…元々が【天使(てき)】だったんだから』

アモーネはもう気持ちを切り替えて話してるけど、あたしは簡単には気持ちを切り替えられないでいた━━

「そんな…ウソ、でしょ……!?」

アスタルから説明を受けた文香が呆然としているのも当たり前だよね…

『すぐにはご承知頂けないかとは存じますが、紛れもない事実でございます』

アスタルは落ち着き払って、当然の事のように文香を諭している━━もう、どうしようも無いのかな…そう思っていると━━

『ただいまぁ〜♡……あれ?皆、居ないのぉー?』

愛瑠の脳天気な声が屋敷に響いた。

「ちょっと、何であんなにお気楽な声出してるの?愛瑠(あのコ)ってば…」

『確かにあまりにも無防備…っていうか、バカみたいよね…』

あたしとアモーネの言葉に、アスタルは静かに首を横に振って…

『我々を油断させる算段なのか、或いは先程申し上げたように蚊帳の外、か』

どう対応するのがいいのか…悩んでいると。

『ただいまでーす!』

瘉も当たり前の様に帰ってきた…

『な…!?まさか、普通に戻ってくるとは…!?』

流石にアスタルも驚いてるわね…これって、やっぱり…

「ちょっと話を聞いてくるね」

『ちょっと待ちなさい!?』

『今、動かれるのは危険です!!』

あたしはふたりがいる玄関に向かった。アモーネ達が止めるのも聞かずに…

「おかえり〜」

あたしが姿を見せると、ふたりはいつもと変わらないように見えた。

『あ、マコおねぇ様〜ただいまですぅ〜』

瘉に向かってビシッ!と指を指す。

「あんた、あたしに化けて文香に何か吹き込んだでしょ!?」

ギク━━━━━━(゜A゜;)━━━━━ッ!!!!

瘉が目を泳がせる━━

『いや、ほら…おねぇ様の"深層契約(ひみつ)"って、興味あるじゃないですかぁ♡』

『瘉…?どういう事かしら?』

愛瑠も不審の目を瘉に向ける。

瘉はとうとう観念した様で━━

『おねぇ様の"深層契約(おねがい)"をお手伝いして、御褒美に可愛がってもらおうかなって……』

( ´ ・ _ ・ `)えー…

「ねえ、瘉━━」

あたしは腰に手を当てて…

「あんたバカァ!?」

これって…もしかして……

━━(ねえ、アモーネ?)

━━〔…そう、みたいね…〕

単なる勘違い、だったんじゃない?

━━〔アスタル〜不測事態(コレ)どうすんのよ!?〕

━━〔しかし、一度付与した"異能"は取り消しが効きませんので…〕

『あの…おねぇ様……?』

目をうるうるさせながら瘉が見つめてくる…

『ウチの事、嫌いにならないで……』

(´;ω;`)ブワッ…

えっと、これって…もしかして。

「━━から騒ぎ…ううん、茶番劇…かな━━?」

とにかく、【天使(このコ)】達と戦うことにならなくて良かった…

ひとまず安心したあたしは大きな声で、

「マリィさぁーん!お茶入れてくれるぅ〜?」

とりあえず、お茶にしてお茶を濁すことにしました━━( ;´・_・`)ぅ・・ぅん





やはり、コイツらにはバトルなんて出来ませんでしたね…(´-ω-)ウム

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