【天使】は【悪魔】の心労など気にしない
あたしと文香は、アモーネの部屋に呼び出された━━"異能"を与えるから、という事で…
「何?この部屋━━!?」
全体が真っ赤な色に塗られて、カーテンはどぎついピンク色…床の真っ赤な絨毯に黒い線で魔法陣が書かれていて、あたし達はその真ん中に立たされた。
『それじゃ、始めるわよ?』
アモーネとアスタルがあたし達を前後から挟むような形で立ち、何やら呪文の様なモノを唱え始めた…そして…
『アクマパワー( ・∀・)∩ビ━━━━━━ム!!』
ふたりの掌から青黒い光が飛び出してあたし達を包んだ━━
頭の中が掻き回されるような感覚がして気持ち悪くなる…
「な、何…コレ━━!?」
ふらふらする頭を何とか横に向けると、文香も頭を抱えてしゃがみこんで━━
「文…香━━」
ぷつりとあたしの意識は途絶えた……
『はい、終わったわよ〜』
アモーネに起こされたあたし達。
「んで…どんな"異能"が使えるようになったの?」
あたしの質問に、アモーネはニヤリと笑った。
『マコには"幻獣変身"の"異能"を与えておいたわ…幻獣の能力を持つ衣装を纏う事が出来るのよ〜』
それ、何か嫌な予感しかしないんだけど…
『ね、ね、何か試してみてよ〜"異能"の程度を確認したいってのもあるから…ね?』
やたらと楽しそうなアモーネだけど…まあ、確かにどんな能力なのか確かめておかないとね…
「じゃあ、どうやって使うの?その"異能"って……?」
『簡単よ〜、幻獣の名前を呼んで、その左手の魔法陣を自分の胸に向ければいいだけだから』
いつの間にか左手の掌に魔法陣が浮かび上がってる!?━━うん、使い方は思ったよりも簡単…かな?
「よし…能力を貸して━━リヴァイアサン!!」
掌を胸に当てる━━キュイイイイーン!!
あたしの身体が黒い光に包まれて━━
「何なのよ、これェ!?」
あたしの身体はスク水に包まれていた…
『それがアンタの纏うリヴァイアサンの能力の具現化衣装ってわけね〜』
「こんな恰好でどうしろってのよ!?」
グラビアでも撮れっての!?
『アンタはその恰好でいる限り、大海の力を扱えるはずよ…そうね、小さな津波でも起こしてみなさいよ〜』
そんなの無理でしょ!?…でも、できるって言うなら…
「小さな津波、起きろ!」
水着が一瞬光って━━
!?工エエェ(゜〇゜ ;)ェエエ工!?
胸の谷間から水が溢れ出して、津波の様に壁に叩きつけられた…
『まあ、アタシが"色欲"の【悪魔】だから、そんな感じになっちゃうのよねぇ〜…でも、コレで分かったでしょ?』
なるほど…ね…
「で?元に戻るにはどうするの?」
『解除は右手の魔法陣と左手の魔法陣を合わせればいいの……早い話が手をポン!と打てばイイのよ』
右手の掌にも魔法陣が浮かび上がってる…今気づいた…
ポン!手を叩くと、服は元に戻った。
『一日に呼び出せる幻獣は三匹迄よ…但し、その三匹はその日なら、次の夜明けまで自由に使えるからね』
何か使えるような、使えないような…?
『要は、使い方…呼び出す幻獣の相性とかも考えた方がいいわね』
なるほど、結構難しいかもね…
「ところで、文香の"異能"はどんなの?」
『それはアスタルに聞かないと分かんないわね…"異能"は、契約している【悪魔】が与えるモノだから』
アモーネだから、あんな"異能"なのね……
『ま、アタシは"色欲"と"虚飾"の悪魔だから、ね』
「んで?アスタル、文香の"異能"ってどんな能力なの?」
あたしはアスタルに向かって聞いた。まだ目覚めてない文香にそこはかとない不安を抱きながら━━
やはりアモーネらしい能力でした…実は、この時点で文香の"異能"は決まってません!幾つか候補はあるんですけどね…( `・ω・) ウーム…




