それは叶わない『いつも通りの日々』
━━マコが聖地巡礼を終えて帰宅して(文香は怒ってたけど、女に戻ったマコがスク水ワンピ姿で謝ったら許してたわね…文香、意外とチョロいのかも…)二日ほど経って……
「ねえ、アモーネ…お姉ちゃんの"深層契約"って、どんなの?」
文香…それを聞く!?…アンタはバカなの!?バカだよね!?
『言えるわけ無いでしょ!!』
文香は不思議そうな顔をしてるけど、ダメなのよ。
「どうしてぇ?」
はぁ…ホントにこの娘は……自分自身の"深層契約"を知った今、マコの━━兄貴の願望も知りたくなったのね…
『少なくとも、本人が"深層契約"を知らないのに他の人になんて教えられるわけないじゃない』
「じゃあ、お姉ちゃんが"深層契約"を知ったら私にも教えてくれるってことでいいんだよね?」
はぁ!?そんなわけ無いでしょ…何考えてんの?この文香は。
「だって、お姉ちゃん別に構わないって言ってたよ?」
何なのよ、この阿呆兄妹どもは!?物凄く重要な事なのにまるで分かってないじゃない!!
『はぁ…ちょっと待ちなさいね…』
アタシはマコの部屋へと向かった。とりあえず、そこからね…
『ちょっと、マコ!!アンタは妹に何言ってるの!?』
スパーーーーン!!
自室で聖地での購入品を並べてニヤけているマコの頭をスリッパで叩く。
「痛っ!?いきなり何すんのよアモーネ!?」
『アンタねぇ…"深層契約"を他人に教えてもいいなんて、いったい何考えてんのよ!!』
叩かれた頭を押さえながら上目遣いで睨んでくる。
「こんとらくと!?何の話してんのよ?そんなわけわかんない話で人の頭を引っぱたくとかまるで意味分かんないんだけど!?」
『文香から何も聞いてないの?』
ん?何か話が噛み合わないわね…?
「あたしは帰ってきてから文香とはろくに話なんかしてないよ?ずっと自室で購入品並べて愛でてたからね」
…どういうことなのよ?文香はあんなウソをつくような娘じゃないわよね━━
『まさか━━!?』
最近妙に大人しくしてるヤツが居たわね…会話にも殆ど入ってこなかった…
「え?何!?どうしたの、そんなこわい顔しちゃって━━!?」
『マコ…帰ってきてから癒と話とかした?』
予想が当たっていたら…事態がかなり悪い方向に━━
「あー、そう言えばさっき部屋に来たよ」
『どんな話したの?』
「大した話じゃないよ?文香は大丈夫だった〜?みたいな」
何かわざとらしいわね…
「それで、あのスク水ワンピ着て謝ったら大丈夫だった〜なんて答えて…」
まさか、その後…
「んで、良かったね〜って言ってあたしのほっぺにチュッてして出てったなぁ…それがどうかしたの?」
━━間違いない、瘉…【天使長】からの指示が下りたんだ…
『マコ、よく聞いて…』
アタシの様子で"何か"を感じ取ったマコが頷いた。
『もしかしたら…いや、ほぼ間違いなく瘉は【天使】に戻っちゃったわね…』
━━〔兄上もそうお考えになりましたか〕
「アスタル!?二人とも、どういう事か分かるように説明してよ!?」
━━〔では、先ずは私から…瘉に【天界】から指示が下りたものと〕
『つまり、アンタ達に"介入"しようとしてる、て事ね』
「"介入"って事はあたし達の命を狙う事になった…てこと!?」
━━〔その通りでございます…但し、瘉のみで愛瑠は外されたものと思われますが…〕
『そうね。愛瑠はこちら側に近付きすぎたから情が湧いて失敗するかもしれないと思われたのかもね…』
━━〔そして、真琴様に姿を変えて文香様に接触した…〕
『そして、真琴の"深層契約"を把握した後に二人に"介入"するつもりね…』
「そんな…瘉が!?」
『前に愛瑠が言ってたでしょ…【天界】から指示がない限りは特に何もしてこないって━━』
「!?」
そう、いずれこの時が来るかもって思ってたわよ…少し早かった、けどね…
『愛瑠がどうするのかは分からないけど、アタシ達からは特に何もしないわよ…"戦争"の引き金は引きたくないからね』
マコは少しだけ安堵したような顔をしたけど…
━━〔兄上…文香様と真琴様に"異能"を…〕
そうね、自分を守る為に必要になるわよね…
『分かったわ…あまりオススメしないんだけど、仕方ないわよね…』
この兄妹に"異能"を与えなきゃ、ね━━
また勝手にキャラ達が迷走し始めた様で…どうなるのでしょうか…
カタ:(ˊ◦ω◦ˋ):カタ




